〝チェック〟というと、多くの方は 「お会計!」 という意味で使う言葉だと思いますが、今日は別の意味である
小 切 手
のお話です。
小切手とは、銀行等に口座を持つ振出人が、所持人に対して振出人の口座から券面に記載された金額の一覧支払いを委託する有価証券のこと。
これをニコラス・パナッカーなる人物がイギリスで初めて振り出したのが、今からちょうど360年前の今日・1659年2月16日のことでした。
まぁ振り出したのは結構ですが、現金ではなく紙切れ1枚渡された相手は、さぞビックリしたでしょうネ。
小切手は手形と違って記載日付に関わらず直ぐに支払い呈示や譲渡ができる現金同様の流動性があり、かつ大金を持ち歩く必要がないことから、日本でも広く商習慣の中で利用されてきました。
バブルの時代には不動産売買などで大金が動いたため、特に・・・。
私が損保会社に勤務していた時は、千万円単位の小切手を持って銀行に預金しに行ったり、また取引先の社長や経理担当者が、印字機(プリンター)を使ってガチャンガチャンと打ち込んだ小切手で保険料を受け取ったものです。
でも今は、こんな機会を事務所に置いてある会社はあまりないでしょうし、あっても使っていないのでは?
なぜなら、今や流通している小切手の量は、パブル最盛期の1/10以下だそうですから。
理由としては、まずバブル当時のような大金が動かなくなったこと。
それからクレジットカードやデビットカード、ネットバンキングやスマホ等による電子決済が広く普及したことが挙げられます。
昔は小切手を切ることが一種のステータスでしたが、今はコンビニでピッと電子決済できないと若者にバカにされる時代になったってことですネ。
そんな流れを受けて、小切手発祥の地であるイギリスでは、銀行業界などが参加する決済団体が昨年までに小切手を廃止。
日本でも、昨年全国銀行協会が手形・小切手などの電子化に踏み切ろうとしています。
商習慣も時代と共に変わるのは致し方ないですが、現金払いに拘る私には関係ない?
そうそう、小切手と言えば、ゴルフトーナメントの表彰式で優勝した選手が主催者の代表から大きな小切手を受け取るシーンをよく見ますょネ。
それでは、ここで問題。
彼等プロゴルファーは、獲得賞金を小切手で受け取っている・・・〇か、×か?
正解は・・・サラリーマン同様、後日各選手の口座に振り込まれるそうです。
すみません、オチのない答えで。