前世での行いが原因となり、今世の結果をつくることもある。

この世には「自分のしたことが、何かの形で自分に戻ってくる」という「カルマの法則」とよばれるしくみがあります。

この法則は、生まれ変わりをまたいでも作用するので、前世で行ったことが、今世での結果としてあらあれることは多々あります。

自分がしたことが、自分に返ってくるという「原因と結果」が、一回の人生の中で結びつくとは限らず、「前世と今世」「今世と来世」というふうに、生まれ変わりをまたいで結びつくとなれば、

何と何が結びついているか、どのような関連でこのことが起こったか等、すべてを把握することはできませんね。

今世の人生の枠内ですら「今日の出来事は、3日前のあの件が原因だな」などとわかることばかりではないですよね。

今世だけでもわからないことだらけであるのに、前世の要因も関連するとなれば、細かい事象のあれとこれのつながりを、把握することも推察することも不可能です。

そして細かいところを意識しすぎると、全体像がみえなくなります。それでは、しくみやつながりを把握しても、それを日々の経験にいかすことができなくなりますから、

今世で、思いがけず「ありがたいこと」「してもらえたこと」が起こって、しかし、自分がそれに値する動きをした覚えはないのにと思うときに

「これは、あるいは前世での行いが今世で戻ってきているのかもなあ」という程度の思い入れでとらえるくらいが、関心の抱き方としてちょうどいいのではないでしょうか。

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