こどものころ
約束は
たいせつだと
おとなは言った
そして、約束というものをさせようと
よく話しかけてきた
何かの約束を守るので
約束をしてくれと
当時は
だから、話しかけてきたほうも
約束を守るものだと
そう思っていた
自身が、おとなになったとき
あるとき
待ち合わせた場所に
あなたが来なくて
すごく心配や動揺をしたことがあった
約束したはずなのに
後で、もう一度あったとき
あなたは
約束というものは
自身が守り
相手が守る
それが互いに、いいことではあるが
一方、約束は
破るためにあるようなことを言ったことに
すごく驚き
大げさに言うと、誠意を疑ったが
今は
それがわかる
そのことへの共感ではなく
そのときの
自身が、自身に
誠意がなかったのだと想う
反対の意味で
今なら
あなたが来ない
あの場所で
あなたをいつまでも待てるのに
DOUBLE - おかえり