「人口減少で国産農産物の国内需要が先細る中」、
「農産物の輸出に力を入れるべきだ」、
と農水相はインタビューで言ったそうだ。
だが、
国内需要の実態は、
「人口の減少」というよりは、
「輸入の増加」によって、
国内の農産物が輸入品の価格に負けて、
国産品の消費が伸びずに
需要が先細る
というのが本当のところである。
普通に考えれば、
国内の農産物の需要が減ったのであれば、
減った分の農産物の輸入を減らせば、
それで事足りるはずである。
農産物の輸入を減らせば、
我が国の食料の自給率は変わらず
自給率はむしろ向上する可能性がある。
「食料自給率の向上」は、
農林水産省の重要課題であったはずだ。
ところが
農水相は
「日本全体の将来を考えると、自由貿易の推進はやむを得ない。」
と言い
「貿易自由化を前進させながら、国内農業の競争力を高める政策が求められる。」
と言っている。
その政策の一環として
農産物の輸出の推進
という政策が
苦しまぎれに出てきたようである。
「食料自給率の向上」は
一体どこへ行ってしまったのだろう。
国産の農産物を海外に高く売り
外国産の農産物を安く買って
お金を回しつつ
日本国民を養おうというのが
農政の方針のようだ。
重要課題であった
「食料自給率の向上」
とは全く逆行する政策になっている。
このような農政では
食の安全への不安が拭えないばかりか
気候風土に根差した日本の農業の
様々な価値を
ニーズに応えるという商業的価値のみに矮小化して
農業を衰退させてしまうだろう。
農水相は
日本の農業の実態をどこまでご存知なのか
非常に疑わしい発言である。
かつて農水省が唱えていた
「地産地消」
という言葉も
一体どこへ行ってしまったのだろうか。
農水相は
十勝のナガイモや枝豆を引き合いに出して
輸出に力を入れよと言うが
ナガイモや枝豆は
毎日食べるような農産物ではない。
それよりももっと重要な
我々が毎日食べる農産物である
十勝の小麦(麺類・パン)、大豆(味噌・醤油)、乳製品などの生産基盤が
自由貿易によって危うくなっている
という問題に
もっと正面から
立ち向かってほしいものである。
(この記事続く)
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
見ることが出来ます。
「農産物の輸出に力を入れるべきだ」、
と農水相はインタビューで言ったそうだ。
だが、
国内需要の実態は、
「人口の減少」というよりは、
「輸入の増加」によって、
国内の農産物が輸入品の価格に負けて、
国産品の消費が伸びずに
需要が先細る
というのが本当のところである。
普通に考えれば、
国内の農産物の需要が減ったのであれば、
減った分の農産物の輸入を減らせば、
それで事足りるはずである。
農産物の輸入を減らせば、
我が国の食料の自給率は変わらず
自給率はむしろ向上する可能性がある。
「食料自給率の向上」は、
農林水産省の重要課題であったはずだ。
ところが
農水相は
「日本全体の将来を考えると、自由貿易の推進はやむを得ない。」
と言い
「貿易自由化を前進させながら、国内農業の競争力を高める政策が求められる。」
と言っている。
その政策の一環として
農産物の輸出の推進
という政策が
苦しまぎれに出てきたようである。
「食料自給率の向上」は
一体どこへ行ってしまったのだろう。
国産の農産物を海外に高く売り
外国産の農産物を安く買って
お金を回しつつ
日本国民を養おうというのが
農政の方針のようだ。
重要課題であった
「食料自給率の向上」
とは全く逆行する政策になっている。
このような農政では
食の安全への不安が拭えないばかりか
気候風土に根差した日本の農業の
様々な価値を
ニーズに応えるという商業的価値のみに矮小化して
農業を衰退させてしまうだろう。
農水相は
日本の農業の実態をどこまでご存知なのか
非常に疑わしい発言である。
かつて農水省が唱えていた
「地産地消」
という言葉も
一体どこへ行ってしまったのだろうか。
農水相は
十勝のナガイモや枝豆を引き合いに出して
輸出に力を入れよと言うが
ナガイモや枝豆は
毎日食べるような農産物ではない。
それよりももっと重要な
我々が毎日食べる農産物である
十勝の小麦(麺類・パン)、大豆(味噌・醤油)、乳製品などの生産基盤が
自由貿易によって危うくなっている
という問題に
もっと正面から
立ち向かってほしいものである。
(この記事続く)
左の写真の道具を使う
「牛のニコイチ捻転去勢法」
の動画をYouTubeにアップしています。
ここを→クリックして
見ることが出来ます。
日本は我が国の産業のため農業分野を捨てようとする。
事前に「クラスター」他補助金をばら撒き
その時が来たら
「あれだけ良い目して今頃」と言えば良い。
牛乳も加工乳原料国内自給率0%になるまでは
大型農場へドボドボとお金をつぎ込む。
コメは鶏豚のためにせっせと作り
いつのまにか自動車はEV障壁のため廃り
気が付けば「子供が増えなくて良かったネ」と
安堵をつくことになるかもですね。