『歩き出すのだ、傘がなくとも。』ありがとう、やなみん

2019年02月15日

『劇場版シティーハンター〜新宿プライベートアイズ』

 というわけで(何)。
『劇場版 CITY HUNTER〜新宿PRIVATE EYES』を観に行ってきました。
 TVアニメ放映時と変わらないレギュラー陣に、大塚芳忠、山寺宏一といった面々が脇を固めていて、声的には全く違和感なく観ることができました。
 ストーリーも、多少突飛(というか無理のある)展開ではありますが、アクション映画としては、お約束な展開で面白かったです。
 そして、古いファンにとっては細かい演出がたまりませんでした。
 シティーハンターこと冴羽リョウ(「リョウ」の字が出なかった。犭に寮です)の相棒、槇村香が振り回すハンマーに始まり、新宿の街を疾走するミニクーパー、そして、各シーンのハイライトに流れるTVアニメ当時の主題歌。
 聴くだけで涙が出てくるレベルです。
 涙が出てくると云えば、エンドロールが号泣ものでした。
『Get Wild』をBGMに、スクリーンの左半分にキャストやスタッフの名前がロールしていき、右半分にTV版の主なエピソードが出るんですね。
 香の兄、槇村秀幸が死んでしまう場面に始まり、その他にも印象的なカットが選ばれていて、俺得感がハンパなかったです。
 また、『CAT'S EYE』の来生三姉妹がゲスト(?)出演するシーンがあったので、その声優がクレジットされたのですが、来生泪・瞳の一人二役で戸田恵子、来生愛に坂本千夏のあとに、「Memorial 藤田淑子」の文字が。
 泪役は、先日亡くなられた藤田淑子さんだったのですが、戸田さんがたっての願いで一人二役をこなされたそうで……
 劇中では、泪の声はまさに藤田さんでしたし、瞳の声はちゃんと戸田さんでした。
 戸田さんほどの役者(声優)さんになると、それぐらいはお茶の子さいさいなんでしょうけれど、本当に藤田さんが甦ったようでした。
 でも、クレジットで藤田さんがもういないことを思い知らされると、泣くしかなくて。
 最初から最後まで、笑ったり泣いたりと忙しい映画ではありました。
 それにしても、20年前のTV放映当時との時間差を上手く埋めていましたね。
 現在の新宿駅には黒板の伝言板など設置されていませんが、特定の壁をスマホで撮影すると伝言板の映像が撮れるので、そこに「XYZ」の文字を書き込んでシティーハンターに連絡を取るとか。
 冴羽が覗きをするのに、「えろーん」と名づけたドローンを使ったりとか。
 それでも、登場人物が使う武器は昔そのままのリボルバーやグレネードランチャーなわけで、そのあたりのこだわりも嬉しかったです。
 そんなわけで、思ったよりも楽しむことができました。
 いや、ただ単に昔を懐かしむだけのような展開になるんじゃないか、というのも想定していたので。
 好き嫌いがあるので、必見とは言えませんが、迷っているなら観て損はない作品だ、と言うことができると思います。


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mayura_mono at 15:43│Comments(0)

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