それ以外の人酒井順子『源氏姉妹』

2019年10月09日

「人が死ぬ意味を問うRPG」

 最近、3DSで『TAILS OF THE ABYSS』をプレイしてます。
 最初のPS2版の発売から、すでに14年が経過してるので、ネタバレになってもいいか的考えで書きますと……
「生まれた意味を知るRPG」ということで、主人公も、その周囲の人物も、自分自身が生まれてきた意味、存在する意味を追求していくストーリーなんですけど、何と言うか、主人公たちの悩みが頭に入ってこないんですよ。
 とにかく、人が死ぬ。
 それぞれに「生まれた意味」を持っていたであろう人々(RPGの中ではモブキャラとして扱われている人々)が、バタバタと死ぬんです。
 主人公たちを助けるためとか、そういう理由付けがされているキャラならともかく(それなら良いって話でもないんですが)、それ以外の人たちが次々と死んでいく。
 束で。
 まさに、ゴミのように片づけられていきます。
 彼らにも「生まれた意味」があったはずなのに、それを「知る」間もなく世界からいなくなってしまう。
 これが、ものすごく堪えます。
 それでもプレイを続けてるのは、それだけの犠牲の上に立った主人公たちが、本当に「生まれた意味」を知ることができるのか、そして、それはプレイしている私が「納得できる」ことなのか、それを確かめたいからです。
 これで納得できんかったら、たぶん暴れますが、ファンタジア(伝説のRPG)、シンフォニア(君と響きあうRPG)、と来ている系譜が受け継がれていれば、暴れずに済むでしょう。
 ヴェスペリア(「正義」を貫き通すRPG)やエクシリア(揺るぎなき信念のRPG)は、とても納得できんかったからなぁ……
 レジェンディア(絆が伝説を紡ぎだすRPG)やリバース(君が生まれ変わるRPG)は、まだ良かったんだけど。
 で、アビスです。
 人間関係が複雑なのはいいんですが、あまりに色々な人がストーリーに絡んでくるので、誰が誰だか判らなくなる問題が発生しています(汗)
 名前は聞いた憶えがあるけど、この人どこの街にいたっけか、という現象が頻繁に起こります。
 もともと、名前が憶わらないせいで外国の小説が苦手なのに、前のページをめくって確認できないゲームの世界では(「あらすじ」の項目があるけど、人の名前が全て載ってるわけじゃない)、もう誰が誰やら、何が何やら……
「○○のところへ行けば判るよ」
 とヒントをもらっても、○○って何処にいるんだ、てか、○○って誰だ、ということになり、結局は攻略本のお世話になっています。
 昔は、こんなこと無かったな。
 全ての情報を細かくメモに書き残してプレイしてたから、頭で憶えてなくても、メモを見返せば判ったんですよね。
 最近は、それだけのことをする根性がなくなってしまって……
 そういう根性が残ってるのは『俺屍』をプレイするときぐらいじゃないかな。
 まぁ、それはともかく。
 とにかく、ヘタしたら「名前」を憶えたそばから死んでいくんで、かなり精神的にツラいです。
 多分ですが、主人公たちに自分で思ってるより感情移入してるんだと思います。
 だって、主人公たちは、その「死」を背負っているわけですから。
 人がゴミのように死んでいくことに、誰よりも傷つき、誰よりもその重みを知っているのは、主人公たちですよね。
 だから、そこに感情移入できてるってことは、ゲームの出来としては相当なものだと思います。
 これでも、いろんなパターンのRPGをプレイしてきましたから、そのへんの判断はつくつもりです。
 レベルと攻略本の残りのページ数(をい)から言って、まだストーリーの中盤なんじゃないかな、と思うので、クリアまでの間に、人の「生まれた意味」、「死んでいく意味」を理解できれば良いのですが。
 まぁね。
 解らなかったら、2周目するだけだし(想定内)。
 1周目はストーリー追うのが精いっぱいで、サブイベントや称号集めが全くできてませんからね。
 あと、2周目で初めて出てくる要素もありますし。
 最近はソシャゲばかりで、こうやってやり込むゲームをしてなかったので、久々のことで楽しいです。
 睡眠時間が削られるのが、難っちゃ難かな……


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mayura_mono at 14:41│Comments(0)ゲーム(テイルズ) 

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