新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

手挙げ方式の地域枠埋まらず:そりゃ手はあげないでしょう(汗

2018-11-28 22:00:46 | 医療

こんばんは

 

もうすぐ師走ですね。新しい勤務地に来て8ヶ月が経過したことになります。患者さんの数が増えたり、代診したりする機会が多かったので、この数カ月で急速に病院に慣れました

多少忙しかったですが、最初に忙しくなって慣れることができてよかったです。

 

次の目標は研究関係、学会発表関係になりますが、来月から少しずつ始めていきたいと思います。

時間ができればですが(笑

 

とりあえず、JMECCのディレクター申請のための書類作成を来月中には終わらせたいと思っています。急変シナリオを考える必要があるのですが、血液内科医らしいシナリオで、かつ全ての診療科に関わるものを作ってみようと思っています(というか、思いついていますので、シナリオに当てはめるだけですが)。

 

試験問題は多分どうにかなるだろうと・・・。

 

少しずつ楽しくなって来ました。

 

さて、今日はそりゃそうだろ・・・と思う記事がありました。ちょっと紹介します。

22大学で医学部「地域枠」欠員2割超、一般枠で穴埋め

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181128-00050035-yomidr-sctch

11/28(水) 13:47配信

 医師不足を解消するため大学卒業後の一定期間、地域医療に従事することを義務付ける医学部の「地域枠」をめぐり、2018年度に約30大学の定員が埋まらなかった問題で、このうち22大学は2割を超える定員割れを起こしていたことが、文部科学省と厚生労働省の調査で明らかになった。

 地域枠は、医師不足に悩む自治体が奨学金を出し、返済を免除する代わりに卒業後の数年間、指定する地域で勤務してもらう制度。

 定員割れが目立つのは、「一般枠」と区別せずに入試を行い、その前後に地域枠の希望者を募る「手挙げ方式」の大学。最多は千葉大信州大、東北大の各16人で、22大学では計161人に上る。


(以下略)


入試終わってから、「合格したけど地域枠で働かないか?」と言われても、よほど経済的な理由で問題がない限り嫌だというと思いますよ。自分の未来が限定されることになりますから。

 

そりゃそうだろ・・・

 

と思ったのは僕だけではなく、大勢の方が思われると思います。

 

ということは、多分後出しの大学は地域枠を有耶無耶のうちに一般枠で運用したというのは「狙って」やっていたかもしれませんね。そうでなければ入試担当者がよほど人の気持ちがわからないかだと思います。

 

まぁ、地域医療がどうなるか、10年後はわからないような気がしますが・・・。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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それでは、また

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4 コメント

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医大、迷走中? (女王様)
2018-11-30 18:04:10
いや 暴走か。
ニュースになった東京医大にせよ、多浪の件にせよ
なんかちょっと変ですよね。
これも 後だしジャンケンみたいなズルさを感じます。
勿論 地域医療の深刻さはわかるし、都心の大学病院医局に入ったって「来月から離島の系列病院に行くように」とか言われたら イヤとは言えないですよね。

医師を育てるのは急務。
とはいえ 前の記事の岩手医大みたいな異常な学校とか 後だしジャンケン学校とかばかり取り上げられると、本気で医師を産み育てる気があるのか? と疑問になります。

これから先は 先端医療と地域医療や在宅医療の二極化になるかな と想像しています。
ウソか本当かわからないゲノム編集ベビーみたいなことが出て、生命倫理には反するけれど もしかしたら私の病気が完治するかもしれない。
逆に先々 もう透析が苦しい・QOLを優先にしたい という希望を理解し付き合ってくれる医師も必要ですし。

キラキラネーム女医に担当が変わってから どうもうまくいきません。
透析って 基本的に放置状態なんですね。 針を刺すナースとしか接点がないので 「今日のレントゲンの結果知りたいんですが?」 「あとでキラキラ先生に聞いてね」総じてこんな調子で。
帰りがけの体重測定に顔を見せて まだ胸水もあるし心臓も大きい➡今の除水を続けるには4時間かけたい 云々
‥1ヶ月 かなり除水してもまだ胸水も足の浮腫も抜けきらないとは なんたるこっちゃ。
そして なんというか精神的に鬱々としてきました。 周囲は年寄ばかりだし ベッドサイドに外した義足が並んでたりを見ていたら 自分の先々に絶望感しかなくなります。
正直 CML宣告より気持ちが萎えてきました。 まだ始まったばかりなのに。
医師は、患者のそういうメンタルの変化に気付き 理解していかなくちゃいけないと思うのですが、そこはまだまだの4年目キラキラ女医みたいです。

アンフェタ先生が いろいろ忙しく沢山のことをこなして「楽しい」と言えることがすごいですね。
医師の仕事が好きで、自分の任務に誇りを持てることは素晴らしいことです。
そんな向上心ある主治医に会えたら 患者も幸せですし。

気がついたらもう今年も1ヶ月ですねー。
思いだしたくない年になってしまいました。
アンフェタ先生も8ヶ月、お嬢様も幼稚園8ヶ月でずいぶん大人びてきたでしょう。
妹ちゃんも トコトコ歩きだした頃かな?

みんなが前向きなアンフェタ先生ファミリーにあやかりたいものです。
クリスマスかお正月は
家族で過ごせたらいいですね。

ちなみに私は、クリスマスも元旦も透析です(泣)
クリスマスイブは過ごせるかなと (アンフェタミン)
2018-12-02 09:33:46
>女王様さん
おはようございます。コメントありがとうございます。

まぁ、都合よく医師を集めようとしているのだとは思いますが、さらに都合よく考えているのは増やしすぎて医者があぶれないように中途半端に制限していることでしょうかね。

基本的に積極的な医療を行う医師も必要ですし、在宅医療や地域医療(救急医療)を行う医師も必要です。

うまく住み分けと医療資源の集中ができれば良いのですが、システムがまだそうなっていないですよね。

4年目の先生ではまだいろいろ難しいことがありますよね。これからの伸びしろは大きいと思いますので、色々学んでいただければ良いと思います。

僕はたまたまではありますが、医師の仕事は天職だと思っています。患者さんを診るのも好きですし、考えるのも好きです。教えるのも好きですし(笑

早くもあと1ヶ月ですね。
次女はかなり早く歩き始めました。僕が帰ってくると起きていたら、迎えに出てきます。まだ、話すことはあまりできませんが。

また、コメントいただければと存じます。
Unknown (Humpty Dumpty)
2019-11-23 20:09:57
それは違うと思いますよ。医学部は競争が熾烈なので、全国から自分が入れそうな大学を選んで受験します。だから、地元民しか手を上げられない地域枠には入れないのです。そこで別枠にして、(多少成績が悪くても)地元民を優遇しようと言うわけです。
Unknown (アンフェタミン)
2019-11-24 22:56:09
>Humpty Dumptyさん
こんばんは、コメントありがとうございます。

多分、僕の書き方が悪かったのだと思いますが、この記事の書き方では「一般枠と区別をせず」ということですので、別枠になっていない大学が定員割れしているという話ではないかと。

ただ、自分の未来を束縛されてでも医師になりたいかという話になります。僕は普通の公務員の息子ですので、お金がかからない母校に入学しましたが、それ以外では医学部は考えにくかったです。

そういう意味ではお金の問題で地域枠などというのはあるかもしれないとは思いました。

また、コメントいただければと存じます

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