新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

病院の収益的にギリギリの医師数が一番設けるのだろうな:勤務医には一番きつい人数だけど

2019-06-09 12:32:54 | 医療

こんにちは

 

6月に入って初めての更新です。

5月は先日も書きましたが、比較的忙しく日曜日も休みがなかったので書けませんでした。6月はそういうこともあり娘の希望を聞いて先週の日曜日は越谷レイクタウンのイオンモールへ行きました。

 

それとは別にですが、毎日のように格闘しているのが金魚とメダカです。

 

娘がピンポンパールという金魚が気に入って、ホームセンターで購入しましたがどうしても1週間くらいで死んでしまいます。インターネットで調べてみると、ホームセンターなどのピンポンパールは東南アジアなどで育てられたものでヒーターがないと難しく、さらにウイルスや病気を持っているケースが多いとか。

 

今回はいろいろ調べた上で国産のピンポンパールを購入してみました。今のところは元気です。

 

 

さて、最近は医師不足の話がいろいろ再燃してきております。

総務省は7日、長野県大町市の病院事業会計に関する経営健全化計画の概要を公表した。看護師や診療技術員などの医療スタッフを増員し、病院機能の向上を図り、収益の増加を目指してきた市立大町総合病院(一般147床、療養48床、感染症4床)に関して、「医師確保が進まず患者数が減少し、収益増には至らず、人件費の増高を招いた」などと説明。計画期間中、救急患者の積極的な受け入れや診療報酬上の機能評価係数向上に伴う入院収益の増加などによって収益を確保する方向性を示している。

(以下略)


 大津市の地方独立行政法人・市立大津市民病院で、救急医療に携わる医師の大半が一斉に退職することが、滋賀県幹部らへの取材でわかった。院内の救急以外の医師で対応する一方、近接する複数の病院に応援を打診している。しかし医師不足を解消し、診療体制を維持できるかは不透明な状況だ。

(以下略)


MBSニュース

 大阪府高槻市の三島救命救急センターが医師不足を解消するため、クラウドファンディングを使って資金調達を行うと発表しました。クラウドファンディングで病院が運営資金を募るのは全国初だということです。

大阪府三島救命救急センターは緊急性の高い患者を24時間体制で受け入れていますが、10年前と比べると医師の数が半減するなど近年医師不足が深刻で、患者の受け入れを制限せざるを得ない状況が続いています。

(以下略)


正直、医師が余っているとは思えないのが本音です。医師が不足すると対応できる患者数の限界があるので収益は下がる。かといって医師が余るほどいても仕方がないということでしょうか

 

多分、病院的にはギリギリ支えられる医師数が一番収益的に良いのでしょうけど・・・。医師的には一番きついんですよね。全く手が抜けなくなるから・・・(汗

 

 

最近は働き方改革の関係もあり、休みなどをとるタイミングを考えたりしておりますが・・・。

「う〜ん。まともに連続して休めるタイミングがない」

とか思っていたりしております。支え合っているもののそれほど余裕があるわけではないので、休むタイミングも考える必要があります。特に外来とかかなり早めに調整しておかなかったら難しいですね。

 

外来を代わりにやってもらう医師を探したら、その分病棟や他に歪みが来ますので無理ですし・・・。

 

 

救急を含め臨床現場で忙しくやっている施設は概ねギリギリで対応していると思いますので、給与がどうのという問題よりは「人並みに家族と生活がしたい。少しは休みが欲しい」と思ってやめているのではないかなと思います。

 

診療体制の維持のためにも集約化を進めていく必要があるだろうなと思っています。その上で必要な病院と不要な病院を分け、役割分担を決めて大きく地域としてどう医療を支えるかを検討する(うちの病院が残るように・・・ではなく、本当にどうするべきかを考える必要がある)必要があるような気がします。

 

 

なんかいろいろ書いておりますが、僕はとりあえずは目の前の山積みされている仕事を1つ1つ片付けて行きます・・・。本当に余裕がなくて・・・(汗

自分の本の仕事を最後に後回しにしているため、全く進んでいない(笑

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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それでは、また

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2 コメント

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Unknown (女王様)
2019-06-14 00:05:50
深く考えさせられました。
大きな矛盾というか 利益優先にしたら患者に影響が出ます。 かといって公立病院でもない限り現状はどうにもなりませんよね。
医師も人ですから 過労になればダウンしますし給料倍にするからもっと働け! と言われたら大半辞めてしまうでしょう。

こうなることがわかってて医師を増やさなかった国や医師会の責任でしょう。
そもそも医師を目指す世代の子がどんどん減っているわけですし、高齢化で患者も増える一方。 ありがたいことだけど治療続ければ生きていられるのだから そりゃ患者は増えるに決まっています。

個人的な意見ではありますが 私はもう安楽死を認めるしかないような。
病院も介護施設もいっぱいいっぱいです。 ほぼ、善意や奉仕で成り立っているけれどそうではいけないと思うんです。

折しも 95まで生きるには2千万かかるよー、年金アテにしないでねー というとんでもない試算が出たり(95まで生きるってそうはないような?) あくまで選択肢の1つとして 認めてもいいかな、と考えます。
NHKで安楽死を扱った特集がありました。 日本ではできないのでわざわざ外国に渡り所謂注射をうたれて 寄り添う家族に「ありがとう」と伝えて眠るように‥。
淡々とそれが出来る医師がある意味すごいと思いましたし、全て旅立つ仕度をしてキチンと別れを告げるのは幸せかもしれない。
海外は皆保険ではないから そういう選択があるとも言えますけれど、これなら医師も疲弊しないかな?なんて思ったり。

人の命を預かる仕事は 肉体的な過酷さ以上に 感情や精神の負担が重いでしょう。 割り切れない気持ちとの葛藤は待遇処遇よりキツいですよね。

アンフェタ先生も やりたいことはたくさんおありだとは思いますけれど、心も体もバランスよくご自分を労ってください。
若いうちは気力でなんとか乗り越えられたものが だんだんとそうはいかなくなりますよ。

ピンポンパール。 まんまるで小さくてかわいいですよねー。
私も飼おうか迷って 魚マニアの知人に相談したら「ペットショップのはやめときな」。
お店の水槽に一匹病気の子がいると 既に蔓延してることが多いそうです。 お店に文句言っても「ピンポンは弱いので」と相手にもされないし、知識ない店員も少なくないそうです。
欲しいなら国内の専門の繁殖屋を紹介するから、と言われました。
確かに 犬や猫にしてもペットショップで売買するモノではありませんよね本来。 命なんですから。
新しいピンポンさんが長生きするといいですね。 お嬢様が小さな命を慈しんで、それが学びになるでしょうし。

うちは金魚どころか 軒下でノラ猫が赤ちゃんを生んでしまって(汗)。
ノラにエサをやってはいけないのはわかっているけれど お母さんがぴったりくっついて守る姿は 放置や処分はしのびなくて。
かかりつけ獣医に相談して お母さんがいるなら触らないで、お乳が出るようエサをそっと置くだけでいいと。
飼えないなら無責任に手出しをしない方がいい。 育つのも亡くなるのもノラの自然の宿命と割りきってください とのことで‥。
梅雨冷えが続いたので 古い毛布を軽くかけてやり、毎朝チラ見しています。 生存確認してるのにお母さんに睨まれております。
目が開き前足を踏ん張れるようになり、情が移りそうで困ってます。
お母さん頑張れ!ちびっこ頑張れ! と祈りながら見守る日々です。

無事育って ノラを増やしてどうするんだ?というシリアスな問題もわかってますが、病気をしてから全ての命がいとおしくなりました。
どんな生き物も 生きていくって簡単ではないですね。

雨が続くと 頭痛や腰痛持ちにはつらい季節です。
たまには新しいお庭を眺めて ひと休みしてリフレッシュしてください。
Unknown (アンフェタミン)
2019-06-18 22:43:28
>女王様さん
こんばんは、コメントありがとうございます。

病院の勤務医の体制も問題ですし、20−30年後の医療体制がどうなるかも先々色々思うことはあります。

ただ、将来的には日本という世界の片隅ではなく、多くの場所で医療ができるような体制になっていると良いと思っています。

医師も過労で倒れたりする可能性はありますので、労働体制は整える必要があります。今は集約化するのが一番なんですが、なかなか割り切れないことも多いようです。

ピンポンパール。なかなか育てるのは大変そうですが、今のところは元気に泳いでいます。色々魚のことが気になったりしておりますが、仕事もありますので色々大変です。

野良猫

気になりますよね。僕も気になるタイプです。
特に子猫であれば・・・。

新しい命ができる範囲で精一杯生きていくことを祈念しております。

また、コメントいただければと存じます

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