「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの教育・娘と見たこの夏の映画・ポケモン映画「みんなの物語」・ジュラシック・ワールド/炎の王国・インクレディブル・ファミリー・未来のミライ・ペンギン・ハイウェイ

2018年08月26日 | 教育

 今回載せた映画は、あくまでも小学4年生を中心に考えて、この夏に封切られた映画からチョイスしたものです。評価は、私自身が感じた個人的な見解です。あえて、映画の内容の詳細は述べません。映画は、読書と異なり受動的な行為ですが、それでも子供に与える影響は大きいと思います。参考にしていただければと思います。



ポケモン映画「みんなの物語」】

 たぶん小学4年生の娘がこの夏に最も見たい映画が、このポケモンの映画でしょう。ただ、私は全くポケモンには興味が無いので、見ているうちに毎回眠気が襲う映画なのですが。大人がポケモンゴーに夢中になって交通事故を起こすなど、ちょっと変な世の中だと思っています。

 人々が風と共に暮らす街フウラシティでは、1年に1度だけ開催される“風祭り”が行われていた。風祭りに参加していたサトシとピカチュウが、5人の仲間たちと出会う。それぞれが悩みを抱え、パートナーのポケモンと一歩を踏み出せない中、みんなが出会うことで、運命の歯車が動き出す・・・。

 毎回のことですが、友達やポケモンとの友情で、問題を解決し成長していく物語です。そうした点では、教育的な映画だと思います。




【ジュラシック・ワールド/炎の王国】

 “恐竜”に 巨匠・スティーヴン・スピルバーグが命をふきこみ、かつて誰も観た事がなかったリアルでスリリングな映像体験に世界中の人々が心を躍らせ、映画史に偉大な足跡を残した『ジュラシック・パーク』シリーズシリーズ14年ぶりの新作として2015年に公開され、記録的な大ヒットとなった「ジュラシック・ワールド」の続編。テーマパーク「ジュラシック・ワールド」を有したイスラ・ヌブラル島に、火山の大噴火の兆候が表れ、恐竜たちの生死を自然に委ねるか、あるいは危険を冒してでも救い出すか、人間たちは判断を迫られていた。そんな中、恐竜行動学のエキスパートのオーウェンはテーマパークの運営責任者だったクレアとともに、恐竜たちを救うべく行動を開始するが、その矢先に島の火山で大噴火が発生する。恐竜と心を通わせるオーウェンを演じるクリス・プラット、クレア役のブラウス・ダラス・ハワードらメインキャストが続投。

 圧倒的な迫力を感じる恐竜の画像も、見慣れるとかつてほど感動を感じません。主題とも思える、人間の遺伝子操作の是非や人間が他の生命を制御することの問題に対して、訴える力があったのかということが重要になってくると思います。単なる娯楽以上の作品として、完成されているかが作品の優劣となるのですが、その点に関しては疑問符が残ります。

 ゴジラもそうですが、人類が行ってきた行為により、思わぬしっぺ返しに合うというストーリーです。何作も見続けると、やはり飽きてくるのは仕方ないことでしょう。もっと、内容的に工夫すべきではないでしょうか。




【インクレディブル・ファミリー】

 第77回アカデミー長編アニメ映画賞を受賞したディズニー/ピクサーの大ヒット作「Mr.インクレディブル」の14年ぶりとなる続編。スーパーパワーを持つボブたち家族は平凡な日常を送っていたが、ある出来事をきっかけに、母ヘレンがイラスティガールとしてヒーロー活動をすることに。多忙になった彼女の代わりに家事と育児を任されたボブは、底知れない能力を秘める息子ジャック・ジャックの世話に悪戦苦闘。そんな中、新たな敵が家族の前に立ちはだかる。

 アメリカ人は、こうした特別な力を持ったヒーローが大好きなのだと思います。単純に楽しめる映画だと思います。悪と戦うヒーローと、家族愛の物語です。

 credibleが信用できる確かなという意味で、そこにinという否定の接頭語が付いた言葉で、途方もないさまとか信じられないほどであるさまという意味になります。従って、「インクレディブル・ファミリー」とは、信じがたいほど途方もない家族といった意味でしょう。家族が、特別な能力を発揮して悪を懲らしめる、そして家族が協力し合う家族愛も込められた映画となっています。




【未来のミライ】

 どうも前評判ほど感動する映画ではありませんでした。
甘えん坊の4歳の男児くんちゃんと、未来からやってきた成長した妹ミライの2人が繰り広げる不思議な冒険を通して、さまざまな家族の愛のかたちを描いた映画です。ただし、あまり主題が伝わってこないところがあります。

 もっと辛辣な以下のような意見もあります。『細田監督が「普通の中流家庭」として提示している風景は、どれも一部のアッパー層だけが楽しめる暮らしであり、共感しづらいのである。それは、細田監督のせいというよりも、日本が貧しくなったせいかもしれない。子どもを2人持って人口を維持することがぜいたくになる社会など、どう考えても異常だ。夫婦が共働きで子ども2人を育てる姿に共感できないくらい日本は貧しくなり、中流社会は消えてしまったのだから。』

 日本の根幹の家庭が、以上のような意見からも、変質してきているために、監督が意図した家庭環境に共感できないことで、作品の評価が低くなっているというものです。無論のこと、そうした社会情勢も理解したうえで、作品を作り上げる必要があります。

 題名の妹・「未来のミライ」の果たす役割が不鮮明で、主題がぼけてしまっています。ただ、自分の存在が、生命のチェーンのように、先祖の様々な努力の上に成り立っているという考え方は、納得出来るものでした。




【ペンギン・ハイウェイ】

 私にとって、この夏に観た映画で最も印象に残る映画でした。映画を観終えた後の印象としては、「思い出のマーニー」と似ています
。夢のような不思議な体験の後の、充実感と喪失感が入り乱れた感情。「夜は短し歩けよ乙女」「有頂天家族」などで人気の作家・森見登美彦による日本SF大賞を受賞した小説をアニメーション映画化したものです。

 「ペンギン・ハイウェイ」の文庫本を、予め読んでいましたので、物語の流れは知っていました。小説にかなり忠実に描かれた映画でした。映画もそうですが、小説もなかなか不思議な気分にさせる作品です。最後の喪失感が、長く尾を引く作品となっています。

 映画を見た後、私の文庫本を娘も読み始めました。文字も小さく4年生には、この本どうなんだろうと思いましたが、主人公が自分と同じ4年生であることも刺激になっているのか、飽きずに読み終えました。

 娘と同じ小学4年生が、不思議なひと夏の体験により、少年から少しずつ成長していく物語でもあります。とても理知的な能力を備えた少年が、理性的にも感情的にも処理しきれない体験をします。その少年は、経験したことや考えたことを理詰めで理解し、ノートに記録していきます。そうした行為も、微笑ましく感じました。

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