「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの教室:都立中高一貫校合格

2019年02月14日 | 教室の風景

 今年も、中学受験シーズンが終わりました。今年は、純粋に公立中高一貫校狙いの受検者がいました。私の教室では、今までに小石川・九段・白鷗・両国などに合格実績がありますが、純粋に公立一貫校単独受検は、今回が初めてでした。公立中高一貫校を第一志望としていても、私立受験対策をも含めて指導してきました。それは、幅広い知識を持たせて合格率を上げることが目的でした。そのためには、準備期間が充分にある事と、受験生が体力的にも精神的にも強いことが必要でした。その結果として、高い確率で公立中高一貫校に合格させてきました。

 私立も併願する受験の場合は、学習範囲が広範囲となります。無論、学校で学習している範囲を超えて出題される私立対策に、かなりの労力をかけることになります。今年の公立一貫校受検者は、6年の授業が開始される受検まで1年という時期に教室に入ってきました。その子には体力的な問題がありましたので、学習は公立一貫校受検に限定した指導を行うことに決め指導をスタートさせました。

 この一年間で使った主な教材は、6年からスタートする生徒のための速習教材2冊、完成編2冊、作文指導教材3冊、適性検査問題集(前年度問題)、実戦編問題集2冊、資料・グラフ関連問題集、受検校過去問題集、プロセス分類公立中高一貫校対策問題集、算数関連公立一貫校対策問題集、漢字練習プリント、算数基礎プリント、国語知識分野完成プリント、計算練習プリントなどです。

 公立一貫校の出題内容は、学校で学習している範囲を越えないという前提です。けれども、日頃学校で学習しているレベルではありません。特に、公立一貫の適性検査は、情報処理能力を問うているのかと思うほど、一定の時間でかなりの問題を解くことが要求されます。公立小学校でも指導経験のある私は、学校と塾の一つの大きな違いは、その教室に流れている時間感覚の違いだと思っています。そのような学校に流れている時間の感覚で問題を解くと、公立一貫の適性検査問題は、時間が足りなくなってしまいます。

 期間の終盤では、適性検査問題を時間内で解かせて、個別に問題点を指摘する演習指導を繰り返し厳密に行いました。初めは、合格ラインに到達しない状態でしたが、最終的にはかなり良い得点が取れるようになりました。それでも、私立受験生の併願校受検が増えた現状では、合格を勝ち取るのが厳しい状況でしたので、テストの結果を心配していました。

 本人からの連絡で、受けた東京都立富士高等学校附属中学校に合格したことを知りました。住んでいる中央区から少し離れた学校ですが、母親の出身が静岡の富士市らしく、親戚に県立富士高校出身者がいるようで、都立富士高校が同じ学校名であることと、理系科目を細かく指導してもらえるという理由からの選択でした。

 あまり勧めない一校狙いの受検であることと、初めての公立一貫校限定指導でしたので、合格の吉報はとても嬉しく、感動と充実感も味わえました。

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