「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの随想:ステイホームで観た映画

2020年06月27日 | 時事随想

 「鬼滅の剣」「アイズ」「僕だけが17歳の世界で」・・・様々な映画を、ステイホームの時期に観ました。その中で、「響」はとても印象的な映画でした。マンガ大賞2017で大賞に輝いた、柳本光晴のコミック「響~小説家になる方法~」を実写化したドラマです。突如として文壇に現れた10代の天才的作家「響」が、さまざまな人たちに影響を与えるさまが描かれた作品です。

 読んだ者に、絶対的な才能を感じさせる作品を書き上げる15歳の女子高校生「響」を、同じ年齢で欅坂46絶対的センターの平手友梨奈が演じるという話題性のある映画です。自分の考えを絶対に曲げない、現代ではとても生きずらい生き方を選択する女子高生を、やはりイメージ的に相似する平手友梨奈が演じました。制作者も観客も、この相似する二人を、結びつけようとしているようです。

 しかし、私は一部は似ている二人ですが、本質的には全く異なる性格の人物のように思います。一人で作品を作り上げる作家・響と、グループを引き連れその調和の中で作品を作り上げる平手友梨奈では、考え方が大きく異なっているからです。

 映画「響」を観た後、ほとんど関心の無かった欅坂46の歌を聞きました。おニャン子クラブ・AKB48・坂道グループなどの流れをくむグループには、若い女性の性を売り物にしているといった印象があって、生理的に違和感がありました。

 YouTubeで、欅坂46の代表作を聞きました。アイドル感を前面に出したグループというよりは、「サイレントマジョリティー」「エキセントリック」「語るなら未来を・・・」「黒い羊」「不協和音」などの楽曲を聞いていると、かつてのフォークやロックの根底に流れている社会性や人生観が、歌われているのに驚きました。そうした楽曲をグループをまとめて歌う平手友梨奈は、アイドルというよりは、カリスマという言葉が似合います。その是非は別として、響や平手友梨奈の生き様は、私たちを圧倒する魅力があります。

先行く人が振り返り

列を乱すなと
ルールを説くけど
その目は死んでいる
君は君らしく生きて行く自由があるんだ
大人たちに支配されるな
初めから そうあきらめてしまったら
僕らは何のために生まれたのか?
夢を見ることは時には孤独にもなるよ
誰もいない道を進むんだ
この世界は群れていても始まらない
Yesでいいのか?
サイレントマジョリティー
(注:静かな大衆とは、「物言わぬ多数派」という意味。)


 悩み多き若者の心に訴えかける楽曲は、多くの人に勇気や元気を与えているのでしょう。親や教師のアドバイスよりも、子どもたちには説得力があるはずです。「憑依型ダンス」と称されるほど圧巻のステージパフォーマンスをしてきた平手友梨奈でしたが、今年1月に欅坂46を脱退しました。「卒業」ではなく「脱退」というのも、彼女らしいと思いました。私の誕生日と一日違いの今年の6月25日で、19歳となったそうですが、今までが精神的に大変な環境だったのだろうと推察されます。

 欅坂46のファーストアルバム「真っ白なものは汚したくなる」を、小6の娘に買ってあげました。「二人セゾン」「世界には愛しかない」「百年待てば」など、楽しい明るい曲もありますので、小6の娘が聞くのも悪くないなと感じました。響ほど、割り切って自己を主張できたなら、平手友梨奈はこんなにも若くして脱退は無かったのだろうと思います。私の娘の名は、友里愛(ゆりあ)ですので、ひらがなで一字違いなのも、平手友梨奈に私が好感を持った原因だろうと思います。

(参考までに)
YouTubeを閲覧していて知ったことです。欅坂46 平手友梨奈の映像に、小田和正さんの名曲「たしかなこと」を、菅野樹梨さんが歌っている映像があります。欅坂46を脱退した平手友梨奈のファンには、たまらない映像と楽曲だと思います。

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