今回の新型コロナウイルス感染症は、まだまだ私達に多大な影響を与え続けながら居座り続けています。対象地域を全都道府県としたまま、緊急事態宣言を5月31日まで延長することが報道されました。社会全体も家庭環境も生活リズムも今までとは異なる状態が続いています。
驚くほどのスピードで、科学進歩を遂げたと思われていた私たちが、生物と言えるかどうかも分からない微細なウイルスによって、ここまで打ちのめされるとは。ただ、歴史を紐解けば、私たちは感染症との戦いの連続だったことが理解されます。多くの感染症を駆逐した地平の先に、私たちは存在していることを再認識しました。
私たちが今為すべきことは、この感染症をできるだけ早く収束させることに協力することと、この感染症で最も痛めつけられている人たちのことを心に留めることだと、私は考えています。無論のこと。行政はこの感染症で痛めつけられている人たちに、迅速な対応を行う義務があります。確実なセイフティネットの構築をお願いしたいと思います。
今までではありえない時間帯に、父親とその子供たちがジョギングをしていました。親にとっても子どもたちにとっても、新しい関係を見つけたように感じました。ポジティブな見方をすれば、この感染症が、社会環境や家庭環境の新しい状況を導き出すのではないかという予感が、私にはあります。
ところで、今回の感染症を通して、様々な人たちの言動がありました。現在感染の危険を感じながらも、多忙な日々を送っている医療関係者。感染症の影響で困っている人たちの為に、自分のできることを実行している人たち。一方、マスクを買い占めて、高額転売した人。感染症を利用して、高齢者に対する詐欺行為を行っている人たち。仮面が外れて、その人の本性が見えてくる、そんな気がします。
多くの著名人も、この感染症に関連して話題となりました。残念ながら自らが感染して命を落とした方。不用意な発言で批判を受けた方。心がすさんだ世の中に一服の清涼剤のような行動をした人。ただ、その中にあってどうしても許せない発言を繰り返す人がいることが残念です。
今回の連休も、不要不急の外出を避けて、自宅で過ごした方が多かったはずです。そうした中で、ホリエモンは、「ゴルフ行くの自粛してる奴とか真性のバカでしょ」と述べています。また、アルピニストの野口健氏が、「自然を相手にしている山屋には『待つ力』があるはず!」と、登山を自粛すべきとの考えを示したのに対して、「頭悪すぎて笑う」と反応。「家で家族から感染するよりよっぽど確率低いと思うけどな」と述べている。この人物、自分のことだけを考えて、全く周囲のことが見えていない、あまりにえげつない。ただこうした人物を登場させるマスコミ自体が、えげつないとも言えます。けれども、そうした人間の言動に共感する視聴者がいるから使っているのも事実です。
馬鹿にされた野口健氏は、「頭が悪いのはピンポン!」とした上で「笑いを求めた呟きではなかったのですが、しかし、笑いが少なくなりつつある今日において、お一人様にでも笑いを提供できたのはよかった」と大人の対応をしました。実は私は今まで、野口健氏を登山家としては評価をしていませんでした。しかし、今回の対応を知って、嬉しくなり好きになりました。この二人の人間性の違いは明らかです。
今回の感染症をできるだけ早く収束させる努力を一人ひとりが心掛けるだけではなく、感染症状況の負の側面に埋没することなく、自己の研鑽や、新しい人間関係の構築や、思いやりの大切さを私たちは学ぶ必要があると思います。
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