夫婦
三年目の浮気、などと言うが、
恋愛感情の賞味期限は一般的に三年と言われている。
もともと、何十年も別々に暮らしてきた男女が、
一つ屋根の下、最初から、うまくいくわけがない。
男も女も、良いところがあれば、悪い所もあるのだ。
とかく、恋愛感情を糧に、結婚に至る過程は、良い所に目が行きがちだ。
そして、結婚式でピーク向かえると思われる。
しかし、やがて恋愛感情も一息つき、時間の経過とともに、
悪い所ばかりが、気になって来るわけだ。
最悪の場合、性格の不一致、価値観の相違などと、
離婚に至るわけだ。
僕は、二度も経験した。
逆に、年老いても、手をつないだり、とても睦ましい、仲の良いご夫婦がいる。
お互いに、相手のことを思いやり、悪い所が許せて、
よい所に目を向けられる。
恋愛感情を継続できる。
そういう特技を持ち合わせた男女だと思う。
などと、冷めた言い方をしてみたが、
実際には、愛が止まらない夫婦が存在するのも確かだ。
互いに尊敬しあい、互いにまっすぐ向き合って、手を取り合って生きていく。
時に親友、時に兄弟、時に子供で、時に親、時にライバル、互いを求めあう。
理想の夫婦とは、そういうもの。
そんな夫婦になるには、いろいろ、苦労や、苦痛や我慢を伴うが、
独身でいる限り、喜びがない。