左方向の景色。
パン屋さんというより、一軒家のレストランですね。
奥には、きれいに並んだ細い薪が見えます。
ここは木々の緑だけで、お花の色彩がなくて良いのです。
夕方になると売り切れているかもしれないとのことで、星さんが予約して下さいました。
外観のセンスの良さ、それ以上に店内は統一感がありました。
今までのどこよりも上質で美しい内装。
ずれているところが一つもないのです。
それが頑張ってこうした、という力みがなく、自分たちの好みで揃えたらこうなったという結果であり、自然で納得させられるのです。
写真からも、こだわった原料で丁寧に作られたパンの香りと重量感が伝わってくるでしょう。
窓の大きさ、リース、お花。
海が見える、とっておきの窓。
全て心地よい、上質な空間。
美味しいだけでない、美しいパン屋さん。
このお店の奥様でしょう、女性が応対していました。
日本人離れした感じで、口紅などの色彩を感じなかったので素顔かもしれません。
芯があって静かな所作で寡黙。
小さな襟のついた白いたっぷりとしたシャツも、そのマダムも、無駄のない必要最低限の接客も、全てのことが統一されていました。
ありきたりの接客や、愛想笑いは、ここでは似合わない。
かえって、ない方が良いのです。
マダムも、そのアンティークな秤のように、この空間の一部を成していました。
ランチのお店で感じた接客と、一見似ているようで全く質が違う。
自分の信念に沿った生き方をしている人に出会うと、心が震えながら喜びます。
札幌や小樽でなく、商店街でなく、どうして人もまばらで不便な土地にお店を構えたのでしょうか。
商品に対する自信と、この土地が持っている良い波動を信じたのでしょう。
不便は必ずしもマイナスではない。
お客様がそこに行く価値を見出せば、不便さはプラスに転じていく。
わざわざ行くという行動そのものが付加価値になる。
パンだけでなく、お店の空間、環境、景色の記憶までも美味しさになるのだから。
この場所に建てたという心意気を頂くだけでも、学びと刺激になりました。
アロマテラピーサロン&ハーバルクラブ グリーンアーチ
住所:北海道札幌市中央区宮の森1条16丁目1-5
*ご予約/お問合せメール:arch@green-a.net
*グリーンアーチのHP http://green-a.biz