グリーンアーチの緑の木陰へ、ようこそ。
いつもご覧いただいて、ありがとうございます。
本の森シリーズの続きです。
光野桃さんの本は、何年かごとに思い出したように読む長いお付き合い。
特に印象に残ったのは、アケビの籠。夏の白い日傘。イタリアでパンナ色と呼ばれるとろりと甘い白ベージュ。似合うまで30年、その歳月もまたおしゃれの時間などなど。
その中の文章を抜粋します。
心のよりどころを持っていますか。それはあなただけの、いつでも返っていかれる場所のことです。そこに行くと仕事からも、妻や母、娘といった立場からも、年齢からも、もしかしたら性別からも解き放たれ、ただ一個の瑞々しく息づく生命体として、とても自然にいることができる。-そんな場所。
グリーンアーチも、皆さまからそんな場所に思って頂けたら嬉しいな。
本の中で、梨木香歩さんの本は全て愛読しているとあり、それが心に付箋として残りました。
最近出版された梨木さんの本は、新聞にも紹介してありました。
今回読んだのは、「ヤービの深い森」です。
季節にぴったりで、秋をもっと深く楽しめますよ。
本の中に入っていくと、不思議で心地よい世界が待っています。
全体に流れる温かいまなざしが、自分でも忘れていた隠れツボをかなり押してくれて、すごく楽になりました。
梨木香歩さんのどの本を読んで、全て読破したいきっかけになったのか分かりませんが、この1冊でそう決心したくなる衝動がありました。
私の心にしっくりくる考え方や優しさ。
心温まる上質なファンタジー。
特に残ったこと・・・ひとりで、きげんよくしていること。 黄金のテントの木。秋のきもち。その他色々。
ストーリーは、ユメミダケというキノコを探しに行くのです。
「ユメミダケというのは、ですな、ですから、夢を見る時刻にまさに夢のように大きくなるからついたのだとも、ふしぎな夢を見られるからついたのだともいわれておりますな」
ユメミダケはテーブル・マッシュルームのことで、ヒトヨダケの一種。
グリーンアーチガーデンにもキノコさんが。
挿絵のユメミダケに似ていますよ。
探検で、ユメミダケを見つけたのは、満月の夜。
草原をくるりと縁どるように円をなして、柱のある円盤のようなキノコが、いくつも地面から出てきているのが見えました。
「ええー。なんでさっき、気がつかなかったのかしら」
「さっきはそれほど大きくなかったんだよ。満月の光を浴びようと、どんどん大きくなっているんだ」
明日は、十五夜ですね。
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