新世代スパコン「富岳」のOSは RedHat版Linux

December 3, 2019 – 9:51 am

今朝の日経(12月03日付朝刊)に「次世代スパコン「富岳」、速さより使い勝手」とタイトルされた記事がでていた。

このスパコン「富岳」は少し前に運用を終えた「京」の後継機という位置づけのもの。富士通が出荷を開始したというのがニュースのポイントだ。

興味深いのが、このスパコンのOSが RedHat版のLinuxというところだ。実に、このブログを発信している自宅サーバのOSと同じものを採用している(我が自宅サーバでは、RedHatのクローンであるOpenSourceのCentOS)。

この新聞記事では、このあたりのこと、次のように解説している。以下抜粋:

 ・・京をベースにしたスパコンは、富士通が想定したほど売れなかった。CPU(中央演算処理装置)や基本ソフト(OS)で選択ミスがあったためだ。

 富岳では利用者の習熟しやすさやソフトの互換性を意識して技術を選んだ。CPUはスパコン向けで採用を増やす英アーム・ホールディングスの設計仕様を基に開発した。OSには企業で広く使われる米レッドハット版のリナックスを採用。他社との互換性を強めた。AI(人工知能)専用の計算機能も搭載し、特別なプログラムを習熟しなくても学習作業を短時間で済むようにした。

「使い勝手の良い」スパコンというのがキャッチフレーズになっているのだが、なんのことはない、京の開発主体の富士通が世界の技術動向を把握してなかったということにつきるのではなんて思ってしまう。

 昔々の話になってしまうが、富士通の大型汎用機FACOM-MシリーズがIBM互換機になったのが思い起こされる。この時代、富士通が肩で風を切って闊歩していたように思うが、OSは富士通独自(?)のものから国際標準的(IBM互換のほうが正確?)に変化していったはず。

 おもちゃのように思われていたLINUXが世界標準になったのだなと思うのは、言い過ぎかな?
  


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