ハードディスク(HD)の廃棄は容易ではないな!

December 7, 2019 – 11:36 am

日経(12月6日付夕刊)に「神奈川県、行政情報に大量流出懸念 廃棄機器転売され」というニュースが報じられていた。このニュースのリード文は以下だ:

個人情報を含む神奈川県の大量の行政データが蓄積されたハードディスク(HD)が転売され、外部に流出する恐れのあることが6日分かった。県のサーバーを更新した際、取り外されたHDの廃棄を委託された事業者の社員がデータ消去の不十分な状態で一部を持ち出し、ネットオークションで販売した。データ量は最大54テラバイトに上る可能性があるという。

我が家の個人データが流出されるのも怖いのに地方自治体の行政データが流出の恐れがあるというのは大事件だ。

実は、使用済みのハードディスクの処理は、そう簡単ではない。

冒頭の写真、我が家の廃棄予定のハードディスクの山だ。いずれも、これまで我が家で使ったデスクトップPCに内臓されていた3.5″のハードディスクだ。ハードディスクを物理的に破壊しなければと思っているうちにたまりにたまってしまった。

数えてみると、総数で18台ある。容量が1GBにも満たない旧式のものから、2TB容量の最近のものまである。規格も古いIDEタイプから最近のSATAタイプのものがある。この20数年間のハードディスクの変化をみることができる。

最も古いと思われるものは、Western Digital社製のCaviar 2540(Capacity:250MB)で、多分、富士通製のパソコンに内蔵されていたものではないかと思う。この富士通製パソコンのキーボードは未だに愛用している(機番はFMV-KB312となっている)。1995年前後に発売されたパソコンのようだ。ということで、このハードディスク、実に、四半世紀前のものということになる。

なぜ、「大量の」ハードディスクが廃棄されないままになっているのか?理由は簡単だ。ハードディスク内のデータが流出するのを恐れたからだ。ハードディスク内にには、我が家の個人情報が大量にあるはずだ。写真、住所録、もろもろの書類、などなどだ。ハードディスクの取り外し、交換の際には、HDDのフォーマットをするなど注意はしている筈だが、ハード的、原理的にはデータの読み取りが可能な状態にあると考えらえる。

古いハードディスクの一部は分解してディスクを傷つけ読み取りが完全にできない状態にしたのであるが、これを不燃ゴミとして出す時には、パソコンの廃棄として取り扱われるようで二の足を踏んでいた。

そろそろ、真剣に分解作業など最終廃棄手段を考えなければいけない段階になったのではと思ったところだ。
  


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