Christmas bouquet(1) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

はあ・・

 

ひなたは布団の上でため息をついた。

 

なんとか退院したものの。

 

年末だったため、リハビリは年明けから始めることになった。

 

 

あの

 

もんのすごい痛みを。

 

 

前回リハビリを始めた頃のことを思い出すだけで、もう奥歯がキューっと痛くなるような感覚で

 

「いやだああああ!」

 

思わず一人で嘆いてしまうほど

 

嫌だった。

 

 

正面に貼られたカレンダーを見る。

 

もう明後日はクリスマスイブ。

 

学校のみんなは終業式を終えて、みんなでカラオケボックスでパーティーをやるらしい。

 

玲那たちは気を遣って、あまり言わないようにしてくれているけれど

 

なんとなくグループLINEで情報が入ってきてしまって

 

悪気はないのはわかっているけれど、

 

コソコソされるのも気分がよくないので、まあこれでいいのか、と仕方なく思っていた。

 

奏も年明けのコンクールの準備で。

 

 

あたしだけ

 

こんな動けずにダラっとして。

 

そう思うと落ち込んだ。

 

 

一方。

 

「わーーー、久しぶり~~~!」

 

さくらの事務所に現れたのは。

 

「律っちゃん、元気だったー? なんか大人っぽくなったねー、」

 

さくらは彼女をハグした。

 

「なんやかんやで1年ちょっと? ほんとサマーバケーションも日本に帰らなかったし、久しぶりの日本!」

 

さくらの元教え子、神宮寺律が留学先のパリから帰国した。

 

「お久しぶりです、」

 

奏も笑顔で迎えた。

 

「奏~~、元気だった? なんかまたイケメンに磨きがかかったじゃん!」

 

律は流れで奏にもハグをしてきたので、

 

「や、ぼくは・・いいです、」

 

と、身体を引いてしまった。

 

「相変わらず真面目だね。」

 

「もう奏をからかわないの、」

 

さくらは彼女にコーヒーを淹れてきた。

 

「藝高、受かったんだよね。 すごいね。 たまにさくらちゃんとメールのやり取りでコンクールのことも聞いてる。」

 

「いえ・・。 律さんほどじゃ、」

 

奏は苦笑いをした。

 

律は留学後、パリのジュニアコンクールで優勝したりとさすがの戦績を残していた。

 

「しかも。 ホクトエンターテイメントと契約してるんでしょ? プロじゃん、」

 

「別にプロの活動をしてるわけじゃなくて。 取材とかそういうことを仕切ってもらってるだけで。」

 

律はコーヒーを一口飲んだ後

 

「こっちにも設楽さんとのこと、伝わってきてるよ。」

 

と言った。

 

「あ・・そうですか、」

 

ちょっとドキっとした。

 

「びっくりしたけどー・・。 まあ別に騒ぐことでもないじゃんって感じ。 実力の世界だから。」

 

こうしてスパっと明るく言ってくる感じは

 

以前の彼女のままだった。

 

時はクリスマス。 ひなたは足のけがで動けずに悶々としておりますが・・

 

 

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
にほんブログ村


人気ブログランキング

 

↑↑↑↑↑

読んでいただいてありがとうございました。よろしかったらポチお願いします!

 

 

 

 

 

夏希・高宮編ただいま連載中。毎朝7時ごろ更新していますのでよろしくお願いします!

↓↓↓

『My sweet home~恋のカタチ。7』--pearl white--

 

 

『My sweet home~恋のカタチ。1 』 --cherry red--

 

『My sweet home~恋のカタチ。2』 --bitter green--

 

『My sweet home~恋のカタチ。5』--aquamarine--

 ↑↑↑

夏希&高宮編

 

『My sweet home~恋のカタチ。3』--ash gray--

 

『My sweet home~恋のカタチ。6』--peach blossom--

↑↑↑

八神編 

 

『My sweet home~恋のカタチ。4』--Moonlight blue--

↑↑↑

斯波・萌香編

 

過去のお話を再掲させていただいています。

 

こちらもよろしくお願いいたします。