Sugar time(8) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

志藤はひなたからのLINEに食いついた。

 

友達とひしめき合う写真とともに

 

『娘が信じられないのか!』

 

の怒りの一言が。

 

う・・

 

志藤は文字に気圧されたが、とりあえず安心した。

 

しかし。

 

あの二人がいつの日か一線を越えてしまうであろうことは

 

火を見るより明らか・・

 

わかってはいるけれど。

 

どうしてもどうしても

 

納得できない!

 

と、志藤はなんとなく奥歯を噛み締めた。

 

 

 

「えー、りりちゃんは彼氏とお泊りするんだー、」

 

晴乃はポテチに手を伸ばした。

 

「たまーに。 そんないつもじゃないよ。」

 

何でもないように莉里香は答えた。

 

「そっかあ・・。 莉里香は経験済みなんだねーー。 こっちは彼氏もいたことないっていうのに、」

 

玲那は面白くなさそうにやけ酒っぽくコーラを飲んだ。

 

「え? つきあってどのくらいで?」

 

飛鳥は興味津々だった。

 

「え~? 付き合い始めたのが・・3月の終わりころでー。 ・・えっと。 ゴールデンウィークくらい?かな?」

 

「はや! そんなに早いものなの?」

 

晴乃は驚いて目を丸くした。

 

「普通じゃない? 別に・・」

 

「ま、彼氏大学生だもんね・・。」

 

「うん、でも。 彼も初めてだった。」

 

莉里香はむふふと笑った。

 

「え、そうなの?」

 

「中高と男子校で。 彼女も初めてって言われちゃった、」

 

「へえ・・。」

 

みんな頷いた後、なんとなく視線がひなたの方に向いた。

 

「え・・? なに?」

 

「・・あれから。 特になんもなってないの?」

 

玲那が疑うように聞いてきた。

 

「え、」

 

「ほら~。 前に。 2年半つきあってなんもないって話。 したじゃん、」

 

「え! 2年半つきあって、なんもないの??」

 

みんな思わず立ち上がらんばかりの食いつきだった。

 

「う・・ん、」

 

ひなたはみかんを剥きながらうつむいた。

 

「それはー・・。 いや、なんつーか・・」

 

首を大きくひねった。

 

「ひなた・・、見た目と違って。 中身めっちゃ子供だもんね・・」

 

飛鳥はつくづく言った。

 

「子供とか! じゃなくて。 なんだろ。 なんか、お互い時間もないしー・・。 彼は。 ホント真面目で。」

 

剥いた皮をいじいじした。

 

「でも。 男なんか。 ソレばっか考えてるっていうよ・・。 いくらなんでも真面目だからってさ、」

 

晴乃はひなたを見た。

 

「そうなってもいいって・・お互いに思ったりもしてるんだけど。 でも。 なんかさー、そんなんでもないっていうか。 いちゃいちゃはしたいけど、その先はよくわかんないっていうか・・」

 

「なにそれ、」

 

「なんかさ。 そういうこと越えちゃうんだよね、」

 

『経験者』の莉里香はむふふと笑った。

 

「越えちゃう?」

 

「うん。 怖いとかー、ドキドキするとか。 そういうことを越えちゃう。」

 

彼女は満面の笑みだった。

 

そして話題は自然と『濃い』話に・・

 

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