張り子とはなんぞや? 張り子は和紙でできた工芸品ですよ~!! | 架空で書くぅ

張り子とはなんぞや? 張り子は和紙でできた工芸品ですよ~!!

うちの相方さんに、もし私が張り子を作っていなかったとして、

張り子と聞いて和紙で出来ているものとすぐにわかる?と

聞いたら張り子細工は知っているけど和紙でできている

ことは知らなかったと言われた。

張り子に興味をもってくれた友達にも最初張り子って何?と

聞かれたし……。あせる

トラや狛犬わんわん・招き猫三毛猫・赤ベコおうし座などは知っている

人も多いだろうけど、最近は有名なこれらの造形を用いて、

紙以外の別素材で作られたものも<張り子>という総称で

売られていたりするから、本来、張り子とは型に

和紙を貼り、中が空洞になっている工芸品

だということを忘れられていると思う。

 

なんかそれって、張り子を作っている人間からすると腑に落ちない。

 

張り子をよく知らない人にとっては古臭い、簡易で安価な

造形物にしかみえないというのが正直な所だと思う。

 

            でも実際は…

 

型作り⇒和紙の貼り作業⇒型抜き⇒表面を滑らかに形成⇒絵付け

 

ひとつの作品が出来上がるまでにこれだけの工程を経てやっと作品と

して完成する。


見た目は陳腐にみえても、全行程を手作業でこなすと完成まで最低

1週間はかかる。

 

でも、ぱっと見ではその大変さなんて伝わらないし、結局世の中、

造形が細かく、繊細で一目ですごいとわかる作品を好む人が

多いから、張り子なんてこんなもの誰だってすぐ作れるだろう!と

思われているのではないかと思わずにはいられない。

 

まだ有名などこそこ工房の工芸品とかならば、その屋号がブランドとなり

多少は興味をもってもらえるのかもしれないけれど、素人が作った作品

なんて小学生の工作程度にしか映らないのだろう。

 

せめて少しでも多くの人に、張り子は見た目と違って手間暇かかっている

という事を知ってほしい。