就職ランキング | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

リーマンショック当時に、「学生の就職ランキング上位企業くらい、長期投資に不向きな投資先はない」という記事を書いて、学生さんから「偏見だ」と怒られた事がございましたが、どういうわけか、今回もそういうことが起こっています。
ANAやJAL、JTB等の大人気企業はコロナショックの直撃を受けています。

正直にいうと、私も航空関連や旅行関連分野は世界的な移動需要の高まりを受け、成長が期待できると考えていたため、今の状況に驚いていますが、この法則の正当性は高まってしまいました。

以前はメガバンクが大人気でしたが、ご承知の通り、リストラの嵐が吹いています。
ソニーが大人気だった2000年当時、株価は大天井をつけ、逆に、リストラされた元社員の恨み節がネットに溢れかえり、もう潰れるとまで云われた2012年頃が最高の買場となりました。

長期投資においては、業績だけでなく、人気、すなわち株価水準(割高か割安か)が非常に重要となります。そして、どういうわけか人気最高潮のタイミングが業績のピークとなることが多いため、就職ランキング上位企業が長期投資危険企業となるのでしょう。

さて、深刻な不景気がやって来ます。おそらく、安全指向から医療や公務員が就職ランキングの上位になると思いますが、学生さんは長期的には財政負担に人生を賭けるリスクも認識しておく必要があるでしょう。