普通の棋士が捨てるような手に最善手がある | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

日曜日のNHKスペシャルで藤井聡太二冠について詳しい解説がありました。(今日の夜中再放送あり)

 

 

この中で、藤井二冠の強さについて、

①「普通の棋士が捨てるような手の中に、実は良い手があって、そういう手」を指している

②普通の棋士は20~30手先まで読むが、そのさらに先の31~33手先を読むことで、他の棋士を圧倒している

との解説がありました。

 

特に渡辺名人との棋聖戦第2局で見せた△3一銀は、普通の棋士では到底思いもつかない神手だったそうで、AIが6億手読んで初めて出てくる最善手だそうです。

 

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さて、株式投資においても、この2つの切り口はとても重要です。

 

①普通の投資家が捨てるような銘柄の中に、実は良い株があって、そういうのを拾う。

②近視眼的な投資家が読む未来の、さらに先を読むことで、大きな勝ちを狙う。

 

幸いなことに、将棋と違って、株式投資においては、プロや凄腕トレーダーが必死になって、人々が見捨てるような株の中から大化け株を探したり、少しでも先の未来を読むことに努力を傾けてはいません。

 

ですから、私たちのような素人投資家でも、意外と簡単に(といってもノー勉とかでは勝てない)勝ちをつかむことが出来ます。

 

大半の投資家は、人気株や大型株でどう儲けるか?短期的な変化をどう読むか?にばかり意識が向かっているので、単に戦い方を短期目線から長期目線に変えるだけで、彼らとは違う次元で戦うことが出来るのです。

 

(VE投資法は)モメンタム投資による株価の歪みを逆手に取り、グロース投資のリターンの大きさを取り入れつつ、バリュー投資の安定したリスクの低さを実現させ、しかも難易度を高めず、むしろ理解を促進する。そのためのツールと理解してもらいたい。

~エナフン流VE投資法~

 

 

 

AIが4億手読んでも、全く候補にも上がらない△3一銀が、6億手以上読むことで急に最善手として浮かび上がってくる。

 

同じように、数時間~数週間未来を読む短期トレードでは候補にも上がらない投資先が、数か月~数年単位の時間軸を用意した途端に、再有望株として浮かび上がってくる。

 

ぜひ、実際の投資で、この感覚を味わっていただきたいと思います。