ワンダーウォール 劇場版 | ゆびにんブログ -指人形10,000体作りま…すん-

ゆびにんブログ -指人形10,000体作りま…すん-

日記を書きつつ、ゆるーく指人形10,000体を目指すブログです。

フェルトのほほえみうさぎの指人形
(2015/01/20 制作)


1ヶ月ぶりくらいに劇場で映画観た、ショウジですショウジ

というわけで本日はこちらの作品の感想です!


『ワンダーウォール 劇場版』

◎あらすじ◎
100年続く大学寮を巡り、建て替えを主張する大学側と補修を主張する学生が闘う。

◎レンタル予想◎
青春ドラマ

◎観に行くきっかけ◎
本と雑談ラジオで取り上げられていたので。



感想をひとことで言いますと


「なんだかわからないけれど大切」という気持ちを表現しているのが良い


寮を壊されたくない一心で闘う学生たちひとりひとりに

寮に対する自分の気持ちを明確に説明はできないけれどとにかく闘わずにはいられない

っていう感じが出ていて、見入ってしまいました。

この学生課で働きたくないなあ…とは思いましたがw

めーちゃくちゃ面倒くさそう!

仕事っていうもの自体が面倒なものなのに、ああいう面倒事があるなんて私だったら即辞めですわ…

まあ、それはさておき冷め切ったカップ麺を奪い合うように食べるシーンとか

こたつに入って語り合うシーンもよかったし

寮がちゃんと生活感がばりばり漂っている美術になっていて好きでしたねえ。

キャストではキューピー役の須藤蓮さんと三船役の中崎敏さんに見入っていましたが

一番印象に残ったのは岡山天音さんです。

これまであまり意識して観ていなかったので上手い俳優なんだなあと思いました。




本作を観ていて真っ先に思い出したのは母校のことでした。

私が通っていた札幌市立高等専門学校というところは、私の下の学年で学生の募集を止めて

以降は札幌市立大学というデザインと看護の学部がある4年制の大学に変わったんですね。

高専は1学年80人で、それが5年生まであり、プラス専攻科が20人×2学年という形だったので

学生の人数が少ないこともあって、単純に経営が厳しかったんだと思います。

その点、大学にした方が学生数増やせるし、国からの助成金も多いでしょうし…

しかし、私たちの下の学年が最後となると行事の運営が厳しくなったり

我々の在学中に大学の授業が始まって教授が高専と大学の兼任になったり

校舎の改修工事が始まったりと、これまで通りの学生生活が難しくなることが危惧されて

私たちの学年の有志で「大学化について説明を求める会」みたいな会が発足されたんです。

本作を見ていて、すっかり忘れていたその会のことを思い出しました。

というのも、私は会には所属しておらず、開催されたであろう説明会に参加した記憶もない…

大学側に対して抗議をしている学生たち

とりわけ女学生が泣きながら訴えているシーンを観ている時に

哀しい気持ちはわかる…わかるんだけど手放しで寄り添えないこの気持ちはなんだろう…

と思っていたら、私は映画の中でいうところの麻雀打ってた人たちの感覚に近かったんです。

そりゃあ私だって母校がなくなるのは寂しかったですよ。

でも、入学式だったか入学前だったか、とにかく大学になるという説明は最初にあったんです。

「聞いてないよ!!!」っていう話ではない。だから何を今更…と学生当時思っていたんですよね。

本作も、10年間闘ってきているということは

劇中の学生は入寮前に寮のごたごたはわかった上で入っている。

だからこそ私自身の記憶も蘇ったわけで、作り方が上手いなあと心底思いました。

鑑賞者の眠っていた記憶を蘇らせるってなかなかできることじゃないように思います。




作中で「更地にして医学部などの新しい棟を建てて国からの補助金を得るつもりでは…」

みたいなくだりがあったんですが、そもそも大学が持っている土地なんだったら

国からの補助金を得るためにそういうことをするのは

至極真っ当な行為だと私は思っちゃったんですけどどうなんですかね…

レトロスペース坂会館も土地問題で裁判になりましたが

あそこは坂ビスケットの土地だけれど館長が坂ビスの株を相当数保有していたり

坂会館自体が坂ビスの宣伝になっていたりっていう特殊な事情があるし

文化的にも価値のある博物館だと思うのでわかるんです。

その点、本作のモデルとなった寮はちょっとどうなのかな…と思いました。

大学の土地なんだったら不法占拠とされても仕方がないし

そもそも議論の余地ないんじゃないかなあ…

あと、そんなに頭の良い大学なら寮出身者が敏腕弁護士にでもなって

なんとかしてくれたらいいのにとも思いました。

裁判の弁護士誰がやってるんだろ。



私的2020年映画ランキング。

今年は検分して組み替える可能性大になってきました。

映画に感動しているうさぎの指人形
「良い映画観たなあ」  ★★★相当

ジョジョ・ラビット    (シネフロ)
影裏           (シネフロ)
フォードvsフェラーリ   (試写会@ユナイテッドシネマ札幌)
ペイン・アンド・グローリー(サツゲキ)


微笑んでいるうさぎの指人形
「面白かった」  ★★相当

ジュディ 虹の彼方に     (シネフロ)
37セカンズ         (試写会@プラザ2・5)
パラサイト 半地下の家族   (ユナイテッドシネマ札幌)
ワンダーウォール 劇場版   (サツゲキ)
透明人間          (ユナイテッドシネマ札幌)
少女は夜明けに夢をみる   (シアターキノ)
ジョン・F・ドノヴァンの死と生(シネフロ)
架空OL日記         (ユナイテッドシネマ札幌)
ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(ユナイテッドシネマ札幌)
のぼる小寺さん       (オンライン試写@Filmarks)
君が世界のはじまり     (試写会@Filmarks)
一度も撃ってません     (シネフロ)
エジソンズ・ゲーム     (シネフロ)
初恋            (シネフロ)
アイリッシュマン      (シアターキノ)
テルアビブ・オン・ファイア (シアターキノ)
さよならテレビ       (シアターキノ)
ミッドサマー        (シネフロ)
野性の呼び声        (ユナイテッドシネマ札幌)
ルース・エドガー      (オンライン試写@coco)
1917 命をかけた伝令    (ユナイテッドシネマ札幌)
音楽            (ユナイテッドシネマ札幌)
ファヒム パリが見た奇跡  (オンライン試写@映画.com)
グッバイ、リチャード!   (オンライン試写会)
パブリック 図書館の奇跡   (オンライン試写@Fan's Voice)
ボーダー 二つの世界     (シネフロ)
ラストレター        (試写会@共済ホール)
ステップ          (オンライン試写@Filmarks)
酔うと化け物になる父がつらい(ユナイテッドシネマ札幌)
15年後のラブソング     (オンライン試写@Filmarks)
ぶあいそうな手紙      (オンライン試写@coco)
サイゴン・クチュール    (シアターキノ)


不満げなうさぎの指人形
「うーん」  ★相当

海辺の映画館 キネマの玉手箱(サツゲキ)
SHELL and JOINT     (オンライン試写@note)


ランキングにほんブログ村 ハンドメイドブログ 人形・ぬいぐるみへ
 ↑     ↑
なんかこの感じ見覚えがある…と思ったら四畳半神話大系もこの寮をモデルにしてたんですね。