No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

まだ見ぬ越後路の果てへ〜⑦世に越後の町は尽くまじ

2020-09-30 | 街:新潟










小須戸が雰囲気のある町であることは、なんとなく知っていた。町屋づくりの建物や、大きな商家がある界隈の写真は見たことがある。それが余りに見事過ぎて、要らぬ警戒心を抱いた。出来過ぎのように感じ、人工的な造作を疑っていたのである。別に古くて大きな建物があれば良いわけではない。町自体の営みと雰囲気を求めているからだ。でも小須戸の町は大体2ブロックに渡って、独特の町並みを維持していた。連休の日曜日のせいか、休業している店が多かったが、現役の商店街だった。客寄せを目的とした人工的な町なんかではない。越後の素晴らしい町並みだった。

この後、僕は帰路につく。時間の関係で立ち寄ることが出来なかったものの、阿賀野あたりを通過した際も、雰囲気のある町を見つけたりもした。世に越後路の町は尽くまじ。心配することなどないのである。これが今回の旅の結論だろう。

LEICA M10

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6 コメント

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Unknown (野猪)
2020-09-30 19:42:36
こんにちは。
パラダイスは夜だけけではなく昼間も有ったんですね。地震、大火、会津藩の放火なんかでどうかな? と思ってた新潟市とその街道ですが、ここは凄いですね。旅館も有るようなので行ってみたいです。
そして、写真も凄い。見てるだけで、あの新潟のどんよりした感じが伝わって来ます。いや、すばらしい。
野猪さん (6x6)
2020-10-01 06:25:16
おはようございます。
ここは明治の大火で、一度町の殆どが消失したそうです。江戸期の建物等は何も残っていません。
その代わり、作り直した町の形がそのまま残っているようです。意外なパターンもあるものですね。

追伸:やはり茶色い町でした。
越後の地方商店街 (ダム)
2020-10-01 07:42:14
小須戸は未だ、しっかりと歩いたことがなかったので、とても興味深く拝見しました。
そこで、僕は郷里が抱えている課題を見たような気がしています…。
新潟県は、そのほとんどが「新潟市」に集約されているように思えます。
僕自身は、金物の街、三条・燕。
亡き従弟が眠る長岡。
帰省する度、あぁ帰ってきたなぁと体感させてくれる十日町と117号線。
雲洞庵(旧塩沢街)。
そして、実家がある旧白根市の、見渡す限りの、ある種奇跡的な田園風景…。
これらを、知多半島に居ながら、似たような景色に出会う度、重ね合わせています。

一方、地方商店街は朽ちていく様を止めることが困難です…。
あと何年、いや既に終焉を迎えつつある商店街もあります。

そのような中、ロクさんが「切り取って」くださり、文章で厚みを加える。

ひとり勝手に、有難いなぁと思っています。
小須戸 忘れていた町 (yottin)
2020-10-01 10:49:31
新潟市は青春時代を過ごした町
当時は合併前で人口35万前後だった
仕事柄、新潟市は内野から松浜橋、黒崎大野と走り回った
小須戸は知っていた、同僚の女性の出身地だ、だが町を見たことがない行ったことがない
行けばすぐ行ける距離なのに、なぜかそこだけ残しておきたい気持ちがあったのか
美味しいものは後回し、みたいな気持ちだったのか
とうとう、今日まで小須戸を知らない、今日6✖6様に見せてもらった
一度行ってみたいという気持ちが起きた、今だからこそ行ける
ダムさん (6x6)
2020-10-01 20:39:21
新潟、三条、燕、村上。うん、大好きです。
新発田も好きだし、柏崎も好きだし、上越高田も好きだし、南魚沼周辺に良い町があることも最近知りました。出雲崎も糸魚川も良いですね。
新潟は町の宝庫です。新潟が抱える課題は、地方都市の課題そのものですよね。
地方都市のなかで、さらに一極集中が進んでいく。独自の町並みが失われ、チェーン店で埋め尽くされた没個性的な町並みに上書きされていく。
僕はそれに対し何もできませんが、それでも今はまだ残る町並みを撮り続けていこうと思います。
yottinさん (6x6)
2020-10-01 20:45:18
このような町並みが、新潟市(合併後)に残されているとは望外の喜びでした。
自分の撮った写真を「きっかけ」に、誰かの何かの思い出とか感情の襞を呼び戻して頂くことがあるとすれば、とても嬉しいです。
先日のyottinさんの記事から、秋田の秋の宮の写真を撮りたい、そう思っております。僕自身も秋の宮に、因縁というかシガラミがあります。人生、本当に不思議ですね。

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