いやその・・・

 

ほら、先日、我が家の

盲導犬候補生アーシー(仮名)を

一晩他のお宅で

預かってもらったじゃないですか。

 

いまひとつ盛り上がりに欠けた

別離と再会を経て犬と我々との

普段の生活が戻ってきたわけですが

・・・・アーシーがなんだか・・・

お利口・・・に・・・なっているんです。

 

今さらこういうことを告白するのも何ですが

アーシーはこれまで『待て』ができなくて、

いえ、食事の時のそれ(餌を前にして

『待て』で次の合図があるまで

食べ始めない)はできていたんです。

 

その『待て』ではなくて、部屋の片隅で

『お座り』の姿勢を取らせてそこで『待て』、

人間が5、6歩離れたところに移動して

『来い』と言うまでその場を動かない、というのが

どうも苦手で、私が3歩も動くと

「・・・一緒に行く!」と腰を上げてしまい。

 

それがですね、この1泊2日で何があったのか

アーシーは現在すっかり『待て』が得意に。

 

あとこれまで寝床(ケージ)の外に出しておくと

アーシーは必死になって『眠るまい』として

可哀そうな感じだったので、我々は

あえて犬を頻繁に

ケージに入れるようにしていたのが

・・・なんか活動の合間合間に

勝手にすやすやと昼寝をするように。

 

 

・・・何が?何があったのっ?

 

これがパピーウォーカー初心者と

熟練者の違いというやつか・・・!

 

こういう場合は素直に反省すべしと

色々己のアーシーに対する態度を

思い返してみたのですが

一番の敗因はたぶん私のどこかに

「アーシーはまだまだ子犬」という思いがあって、

たとえば「待て」と言ってもすぐ動いちゃう、

みたいな事態を前に口では「駄目」と言っても

心のどこかで「でも人間について歩きたがるのは

子犬としては悪くない資質だよね」とか何とか

自分に言い訳してしまっていた、というか・・・

 

そうか、私はあれか、一歩間違えたら

不良化した自分の子供を

「うちの子はまだまだ幼いんざます!

悪いことをしようと意図して

やったんじゃないざます!」とか言って

かばっちゃうタイプの人間であったか・・・!

 

親が思うよりも子供・子犬の成長は早い。

 

自分の中の甘えに負けることなく

適切な躾・指導を与えていきたいものでございます。

 

そんなわけで我が家のアーシーは

この数日間で格段に進歩したのであります。

 

 

熟練パピーウォーカーさんに今回言われたのが

「犬を躾ける時に自分が高揚し過ぎては駄目、

落ち着いて犬に指示を出すといいのよ」

 

確かに彼女を見ていると犬(アーシー)が

ちょっと『悪い態度』を取ろうとすると

慌てず騒がず低い、でも『怖い』声で

「アッアッアッアッ!(犬が動きを止めてから)ノー!」

 

・・・私なら中国語の声調練習みたいな感じで

「ノー!ノー!ノー!ノー!」と

言っちゃっていたと思うんですよね

 

うーむ、そうか、大事なのは落着きか・・・

 

思い返してみれば私の周囲の

凄腕犬飼いは皆確かにそんな感じかも・・・!

 

おかげさまで犬と一緒に

自分も訓練していただいている

実感のある今日この頃です

 

犬の躾に自信アリ!のあなたも

私もつい高揚しちゃうタイプです、なあなたも

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