英国の政治ニュースで

最近よく使われているのが

『ゾンビ(Zombie)』という単語。

 

これを形容詞的に

名詞の頭にくっつけて

『ゾンビ・パーラメント

Zombie Parlament

つまりゾンビ下院)』

『ゾンビ・ガバメント

Zombie Government

ゾンビ政府)』

『ゾンビ・プライムミニスター

Zombie Prime Minister

ゾンビ首相)』みたいに使用します。

 

「ゾンビ首相・政府って・・・

いいのか、そういうこと言って。

だって仮にも政府、仮にも首相、

そこに形容詞がゾンビだぞ」

 

私の素直な疑問に

わが夫(英国人)は

「メイ政権は明日にでも

崩壊するだろうともう長いこと

言われ続けていて、ここまで

存続しているのが奇跡、

みたいな状態ですからねえ」

 

「その理由を私は知っているぞ。

メイ首相のあの仕事を

英国政治家の誰もが

引き継ぎたくないからだ。

外野から反対意見を

言うだけというのはまったく

簡単なお仕事でございますよ」

 

「ところで妻ちゃん、僕は

現代文化にちょっと疎くて。

ゾンビ・・・って何ですか?」

 

 

 

 

「えっ?ゾンビ?ゾンビ、知らない?」

 

漠然とした知識はあるんですけど」

 

「えーと、だから、蘇った死者というか、

そう、死んだはずなのに動き回って

世に害をなす存在というか」

 

「なるほど、つまり首相・政権として

もう命運は尽きたこと間違いなしなのに

退陣はせず地位にとどまり続けている、

みたいな意味でのゾンビなわけですね。

ははあ、形容の意味がわかってきました。

で、ゾンビってどうやったら

息の根が止まるんですか」

 

「いや、息の根は止まらないんだよ、

だってもう止まっているんだから。

生きているように見えるけど本来は

もう死んでしまっている者たち、

それがすなわちゾンビなんだ」

 

「じゃあゾンビが動き回っていたら

もう止めようがないわけですか」

 

「いや、たとえばゾンビを爆破して

バラバラにしてしまえば

もうそれは物理的に動けないから

襲われた側は安全、みたいな・・・

映画だとダイナマイトを使ったり」

 

「この場合ボリス・ジョンソンは

ダイナマイトとして

機能するんでしょうかね」

 

「ボリスは導火線の火が

ダイナマイトにたどり着く直前に

失禁して火を消しちゃうタイプだな。

むしろファラージのほうが

爆発の規模は大きくなりそうでないか」

 

まあこのたびメイ氏は

6月に退陣することが

決まったそうですが

その前、来週23日には

欧州議会選挙が実施されます。

 

私の見通しでは

チェシャ猫スマイルで有名な

ファラージ党首率いる

ブレクジッ党(正しくは

『ブレグジット党』)が

大勝してしまうのではないかと。

 

ねえこれ、ゾンビ映画は

ゾンビ映画でも全体の雰囲気が

『ショーン・オブ・ザ・デッド』的

ゾンビ喜劇のほうに向かっていません?

 

 

 

 

そんなわけで今、

英国政界ニュースでは

形容詞『ゾンビ』が熱い、

という話でございました。

 

 

グレネルグ(Glenelg)に

遊びに行った時に泊まった

ホテルというかインの話を

書きたいのでございますが

何故か見事に

書きそびれている今日この頃

 

まあ日曜日なのでこんなものです

 

充実した週末を過ごせたあなたも

月曜日は毎週悲しいあなたも

お帰りの前に1クリックを

人気ブログランキングへ