英国社会の旬の話題、

保守党の党首選挙。

 

一番人気は現時点で

英国政治界の山ちゃんこと

ボリス・ジョンソン元外相。

 

で、これを追うのが

大物界の小物ならぬ

小物界の大物、

ボリス・ジョンソンの

相方を務める迫力はおろか

一刻の宰相として

求められる格がいまいち

欠けているように(私には)見える

ゴーヴ環境相。

 

参考映像:

 

 

「迫力だの格だの、君は

ゴーヴさんの何をもって

そんなことを

判断しているんですか」

と訊ねてきたのはわが夫(英国人)。

 

「うーん、端的に言えば

人は40歳を過ぎたら

自分の顔に責任を持て、と言うだろ?

あのお顔は英国首相の座を

務められるお顔ではないというか・・・」

 

「・・・君が人のことをその美醜・

顔だけで判断するような

そんな人だったとは・・・

見損ないましたよ!」

 

いや、この場合美醜は関係ないんだ、

問題はその面差しの強さとか

表情とかで・・・と懸命に言い訳、

もとい、説明を試みた私でしたが、

この一件以来私はすっかり

『顔で人の本質を測る奴』

みたいな烙印を夫に押され。

 

で、今朝のトップニュース。

 

「君が言いたい放題をしていた

ゴーヴ環境相ですけど、

あの人、過去、約20年前の

薬物使用を認めたそうですよ」

 

「薬物使用?何だ、怪しい

葉っぱ(大麻)でも吸っちゃったか」

 

コカインを複数回使用だそうです」

 

そ、それは・・・

 

「まあ英国政治における鉄則

『醜聞はさっさと認めるが吉』の

戦法なんだろうが(下手に否定して

後から証拠が出てくると『嘘吐き』

イコール『政治家たる資格なし』で

支持者が干潮時の波のように引く)

しかしコカインか・・・あれ、

使用は英国でも違法だよな?」

 

「違法ですよ。依存性も

かなり高いとされていますし」

 

しかしゴーヴ氏は過去は過去として

党首選への立候補を

取り下げない姿勢を示しているそうで、

で、同じく総裁選に立候補している

保守党同僚のドミニク・ラーブ議員は

「彼の正直さ、そこに痺れるッ!

憧れるゥ!」とか言っちゃっていて

ちなみにこのラーブさんも

学生時代に大麻を吸ったことを

過去に告白済みなんだそうですけど

・・・すごいな英国保守党は!

 

『過去の話』で

『正直に告白』すれば

違法薬物使用の事実が

致命傷にならんのか!

 

なお怪しいオクスリ使用の

経験がある党首選候補は

なんとこの二人だけでなく

英国の山ちゃん

ボリス・ジョンソン氏も

大学時代にコカインを

嗜んだそうですし

(『19歳の時の話だよ!

だそうでございます)

ローリー・スチュワート

国際開発相もかつてイランで

アヘンを吸ったことを告白済み

・・・大丈夫なのか英国保守党は!

 

「日本の自民党総裁選で

総裁候補に違法薬物使用の

過去が出たらそれはもう

その時点で問答無用に

議員辞職勧告だと思うぞ」

 

「でも過去のことですしねえ。

若い頃は誰しも愚かなことを

試したがる、みたいな」

 

「そりゃ私も大学生時分は

色々馬鹿な真似をしたものだけど

でもオクスリは馬鹿の

度合いが段違いじゃないか?

そこらへんが日本と英国の

麻薬汚染度の差なのかなあ。

そういう意味で我々日本人は

潔癖なところがまだあるよなあ」

 

「まあでも、それで僕も

今回の件で少し考えたんですが。

君はよくゴーヴさんの目に

覇気がない、とか言っていたでしょ」

 

「うん」

 

「それってコカイン使用の後遺症、

副作用だったりするんですかね?

オクスリを使用した人って

目付きが少しおかしくなるでしょ、

その名残に君は

気づいていた、みたいな・・・」

 

私にそんな能力があったなら

間違いなく麻薬取締課に

自分を売り込む

所存なんでございますがねえ。

 

やばいニオイというか

怪しい香りがぷんぷんしそうな

立候補者が揃い踏み、

英国保守党総裁選挙は

いよいよ佳境に向かっております。

 

 

違法薬物の使用は

本人に悪影響をもたらすだけなら

自己責任の一言で

済んでしまう話かもしれないんですが

「日本の場合、違法薬物の購入は

イコール暴力団への資金供給を

意味するんだよね、そういう意味でも

社会がそれを許さないというか」

 

「それは英国でも同じですよ。

違法薬物使用者は間接的に

犯罪集団に資金援助を

しているようなものです」

 

・・・同じでこの有様ですかい

 

ゴーヴ氏の告白の有用性を

認めるとしたらあれですね、

潜在的コカイン使用希望者(若者)に

「コカイン、カッコ悪い」みたいな

イメージを与えることに

成功しているかな、という・・・

 

コカインをキメちゃうなんて

自分、悪だぜ!とんがってるぜ!

みたいな自己認識のもとクスリに

手を出そうとしている10代男女に

「そうかあ、君はゴーヴ環境相に

無意識のうちに

憧れちゃっているんだねえ」

と微笑みかけたら10人中6人は

「・・・コカインだけは止めておきます」

みたいな気持ちになるのでは

 

・・・Norizoさんふざけすぎ、

と世間のお叱りを

いただいてしまいそうですが

ふざけでもせんことには

このオクスリに甘い社会を

どうとらえていいものなのか

私は現在五里霧中な気持ちです

 

オクスリ、駄目、ゼッタイ

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