盲導犬候補生アーシー(仮名)と

本日は山に登ってまいりました・・・

 

今日は写真を撮らなかったので

少し前の画像を載せます

英国最高峰

ベン・ネヴィスとアーシーの図

 

一説によれば

今日私が登攀したのは

山(Mountain)ではなく

丘(Hill)との話なのですが、

でも坂道の途中で自分の太腿が

胸につくくらい膝を持ち上げなくちゃ

登りきれない個所があるって時点で

アレは私の中で山でございます。

 

本日の運動には仲間がいまして

まずはわが夫(英国人)と

その同僚3人、

そしてその3人のうち

ひとりが飼っている雄犬が一頭。

 

ジャックラッセルテリアの血が

半分入った敏捷な子で

「・・・うちの子、いい子なんだけど

基本的に誰にでも吠えかかるの。

しばらくしたら吠え止めるんだけど。

で、他の犬にもちょっとその・・・」

 

しかし我らの大犬アーシーは

総身に知恵が回りかねて、

もとい、そこらへんは

大らかに出来ております、

最初の5分10分

キャンキャン言われても

じっと困惑の眼差し

相手を見るだけで、

そうなると相手もやる気というか

毒気が抜かれるのでしょうか

登山道では2頭ともノーリードで

もう楽しげに走り回る転げまわる。

 

ただその・・・

 

ハーフ・ジャックラッセル君は

体の大きさが正直アーシーの

3分の1、いや、下手をすると

5分の1みたいな感じであります故、

何かの拍子に黄色雌犬のほうが

小柄雄犬に伸し掛かってしまうと

その・・・どうも見た目が・・・

 

取りようによっては

『収納性に優れています』みたいな

様子でもあるんですけど、つまり

アーシーの脚の間に

向こうの体がすっぽり

収まってしまう、という。

 

あと、2頭が崖っぷちで

戯れていたりすると

犬同士は心底

楽しくやっているんですが

「アーシーの尻尾が相手の顔に

クリーンヒットしたら、あの子、

崖から転げ落ちるんじゃない?」的

恐怖をどうしても

人間側が感じてしまい・・・

 

まあでもそんなわけで本日は

約3時間山道を

登ったり降りたりしたので

アーシーも安眠が

確約されたと申せましょう!

 

なおハーフ・ジャックラッセル君の

飼い主女性は

私が犬にリードをつけると

人が変わったように犬の歩き方

(つまり『引っ張り癖』)に

厳しくなるのを見て驚いたようで

後から夫にこっそりと

「ねえ、アナタの奥さん、

山道ではノーリードで自由に

犬を駆け回らせているのに

リードをつけて歩く際になると

犬がちょっとでも

前に出ようとするたびに

『ノー!』って言って位置を

直させているけど、あそこまで

犬を仕込む必要ってあるの?

アーシーちゃん、あそこまで

しなくても、もうじゅうぶん

いい子に思えるんだけど・・・」

 

いやいやいや、奥さん、

リードつき歩行時にアーシーが

じゅうぶんいい子に見えているのは

私が全筋力を動員してリードで

犬の動きを抑えているからなんですよ!

 

でもそうか、傍から見ると

アーシーは今、十分『いい子』に

歩けているように見えるのか・・・

 

それはちょっと嬉しい私だったのです。

 

 

奥様にはちゃんと夫が

『パピーウォーカーとしての義務:

犬の引っ張り癖は矯正すること』を

伝えてくれたそうでございます

 

というか、やはりそこらへんは

大犬と小柄犬の危険性の違いというか

ジャックラッセルの大きさなら

いざという時人間が犬を

抱き上げられるじゃないですか

 

犬が29キロあるとね、

スピードがついているとね、

本当に抑えこめないんですよ、

その『いざという時』に

 

だから普段から

『(歩道を歩く時は)

スピードを出さない』を

粘り強く

指導するしかないのだな、と

 

あ、別に向こう様の

ハーフ・ジャックラッセル君に

引っ張り癖があったという

わけじゃないんです

 

ハーフ・ジャックラッセル君、

すごくいい子でしたよ

 

最初アーシーに追っかけまわされて

「俺はデカい女は嫌いなんだよ!

バーカバカバカバカ!

寄るな舐めるなニオイを嗅ぐな!」

みたいにキャンキャン言っていたのが

アーシーが「あ、そうですか」と

斜面疾走に興味を移すと

「おいおいおい!素直すぎだろ!

もう少し俺を構えよ!

バーカバカバカバカ!おい!

あんまり俺を放っておくなよ!」と

またキャンキャン言って今度は

アーシーを追っかけはじめたという

 

男女の仲と犬の仲は

よくわからないけど単純ですよね

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