コーヒーの出し方ひとつとっても

まさに正反対といえる性格

わが母(イメージ武将:豊臣秀吉)と

わが義母(永遠の文学少女)で

ございますが、では二人の

仲が悪いかというとそんなこともなく。

 

 

スランゴスレン(Llangollen)

観光を済ませた後、我々はまた

例のポントカサステ水路橋

渡ることになったのですが、

水路橋の手前で

わが義母(高所嫌い)は決然と

「私はここで船を降ります。

水路橋はもう結構です。

橋の下を歩きます」

 

 

するとそれを聞いたわが母も

「あ!それなら

私も一緒に行きます!」

 

「えっ、そんな、お気になさらず、

気を遣っていただいては・・・

私は一人で大丈夫ですよ、

せっかくの船旅ですし・・・」

 

「いえいえいえ!私も実は

ああいう橋は苦手なんです!

だってほら、高いし!」

 

「え、そうなんですか?

秀吉さんも高いの苦手?

・・・そうですよね、あれ、

ちょっと高すぎますよね・・・」

 

「そうですよ、高すぎるし

怖すぎるし危なすぎるでしょ!」

 

というわけで

ポントカサステ水路橋・復路は

母二人組は脱落、徒歩で

橋の下を歩いて川を越えることに。

 

なんかちゃんと

遊歩道があったらしいです。

 

私は船に残って

水路を使って橋を渡りました。

 

まあでも橋・・・というか

運河が怖い、というのは

私にも何となくわかります。

 

橋の手前で船の横をふと見ると

水路から水があふれないように

水路と歩道の間に

隙間が開いていたんですが

 

 

・・・これ、ここに万が一

するっと落ちたら

どうなるんでしょうね?

 

いやもうこういうことを言うのは

無粋極まりないかもしれませんけど

日本だったらこんな穴、絶対に

フェンスとか安全柵で

塞いでおきますよね?

 

ともあれこの日は天気も良く

ナントカと煙は高いところが好きの

ナントカである私は

高所恐怖症を抱える同乗者を

心配することなく

航行を楽しんだのでした。

 

 

 

橋を渡って少し行ったところで

母二人組はまた船に乗り込み、

さらに船を進めることしばし。

 

運河の地図を見ていた私がふと

「あ、行く手にもう一つ別の

水路橋があるみたいですね」と

口にすると、少し離れた場所にいた

わが義父(白色シュレック)が

『ヒ・ミ・ツ!』の

ジェスチャーを送ってきまして。

 

それに気づいたわが母が

「・・・今のは何の意味でしょう?」

 

「行く手にもう一つ橋があると

口に出してはいかんのです」

 

「どうしてですか?」

 

「私の妻に気づかれたら

また船を降りるだの

何だの言い出すに

決まっているからです・・・!」

 

可哀そうな義母を騙くらかしつつ

我々は無事に

もうひとつの水路橋こと

チャーク水路橋

Chirk Aqueduct)を渡り

この日は橋のたもとに

船をもやって眠ることにしたのです。

 

 

衝撃の事態は翌朝に起きました。

 

続く。

 

 

チャーク水路橋も

非常に美しい水路橋でした

 

 

ポントカサステよりも

水路の縁が厚い分

気持ち的にも

安心感がありますよね、うん

 

並行して存在する

もう一つの橋は

現役の鉄道橋でございます

 

 

ポントカサステ方面から行くと

「トンネルを抜けるとそこは

チャーク水路橋であった」

みたいな劇的印象を得られます

 

 

 

 

なお橋の上から下を覗くとこんな感じ

 

 

高所恐怖症の虫がうずくアナタも

ナントカ組であるあなたも

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