広島市内のこども園で、子育て通信「えがおがいっぱい」を発信しています。その第51号(2024年3月号)です。
うちの子には発達障害があり、とてもしんどそうです。「子育て通信16」で、「障がいは個性」とありましたが、とてもそうは思えません。それに、障がいのある子の苦しみを、「個性」という言葉で片づけて欲しくありません。
発達障害は、「脳機能の特性」という考えが、主流になっています。脳はさまざまな感覚や感情をつかさどっていますが、各機能の感度(程度)は人によって違います。 感度がある程度以下(または以上)の状態を、「〇〇障害」と呼んでいます。
「〇〇障害」と聞くと、人間はその障害のある人とない人の2通りだと思いがちですが、実はそうではありません。
例えば、音の聞こえ方(感度)は、人によって微妙に違います。ある程度以上聞こえないと聴覚障害と呼び、聞こえ方が敏感すぎると発達障害と呼びます。
どの感度の人でも快適に暮らせるよう配慮をするために、どこかに線を引いて、「〇〇障害」と呼んでいるだけなのです。
視力の低い子は、メガネをかけます。障がいかどうかにかかわらず、特性に応じた配慮をしてもらえることで、子どもたちは楽しく遊び、学ぶことができます。
お子さんが抱えている「しんどさ」の中身を見ると、「発達障害がある→しんどい」ではなく、「発達障害がある→周囲の無理解→しんどい」だと気づかれるのではないでしょうか。
たとえば、発達障害で文字を書くのが遅いとしましょう。せかされたり、からかわれたり、努力不足だと叱られると、しんどいことでしょう。「これがこの子のペースだ」と、まわりが待ってくれれば、しんどさを感じることはありません。
「障がいは個性」という言葉は、「個性なのだから、恥ずかしいことでもダメなことでもない。個性にあった配慮をしましょう」と、みんなが理解することで、お子さんがしんどさを感じなくてすむ社会にしようというものです。
もし、「障がいは個性」という言葉がしっくりこないなら、「障がいは特性」でもいいでしょう。そんな言葉を使わなくても、「障がいがあることは、ダメなことではない。それに合った配慮を受けることを、恥ずかしいと思う必要もない」と思えれば、それでいいと思います。
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(「子育て通信51」完)
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