第330話)大切な人から攻撃されたら | 幸せのDNA …… 学校では教えてくれない大切なこと

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心理相談員/生きがい・子育て講演講師の みやた あきら です

人はひとつでも居場所があると、生きていけるといわれています
居場所とは、ありのままの自分を受け入れてくれる場所、
「今のままでいいんだよ」と言ってもらえる場所です
あなたの居場所はどこですか?

「第329話」 では、ネチネチと攻撃してくる人に対しては、毅然とした態度をとった上で、距離を置くのがいいという話をしました。

でももし、攻撃してくる相手が、あなたにとって大切な人――パートナーだったり家族――だったらどうでしょう。もちろん、ケンカになれば、誰だって攻撃的になります。そうではなく、なにかにつけて攻撃してくるといった場合です。

 

距離を置いてすませたくはないですよね。なんとか、攻撃してくる相手の苦しみを和らげてあげたいと思いますよね。

もしあなたが、相手の幸せを心から願っており、その人の攻撃を受け流す余裕があるなら、相手の苦しみを和らげてあげることができるかもしれません。

 


大切な人(Photo AC より)


それができるためには、いくつかの条件が必要になります。

1)独立した対等な人間としての立場
2)絶対に見放さない覚悟
3)相手の攻撃の裏にある苦しみの理解
4)その苦しみから抜け出す力を持っているという信念


1)独立した対等な人間としての立場
あなたが相手の攻撃に対して、支配される立場に甘んじれば、一時的にその人の自尊心は保たれるかもしれません。

 

しかし、根本的な「無力感」や「自尊心の低さ」が改善されるわけではありません。相手は、自尊心を保つために攻撃をくり返すことになるでしょう。

また、「私がいないと、この人はダメになる」という思いで相手につかえるのも危険です。相手の世話をすることに自分の価値を求める「共依存」の関係に陥ります。相手も自分も幸せになれません。

「よしよし」と、相手の親になった気持で、許し、受け入れるといいでしょう。

2)絶対に見放さない覚悟
相手は、人を信じることができず、見捨てられることをとても恐れています。あなたが相手を見放すことは、あなたが関わる前よりも、もっと苦しい状態に相手を追い込むことになります。

相手が、あなたを突き放したり、あなたの元を去ることはあるかもしれません。でも、どんなことがあっても、あなたからは絶対に見放さないという覚悟が必要です。

3)相手の攻撃の裏にある苦しみの理解
攻撃の裏には、自尊心の低さから来る、「悲しみ」や「寂しさ」があります。( 第327話
それを理解することで、あなたの心に余裕が生まれます。

4)その苦しみから抜け出す力を持っているという信念
人は誰であれ、思いやりも関心も払われない環境に置かれれば、他人を攻撃したくなります。人を攻撃する苦しみが環境によるものだということは、環境次第でその苦しみから抜け出すことができるということです。

あなたがそう信じていれば、それは相手へも伝わり、「希望」となることでしょう。


そうはいっても、苦しみに寄り添いその人を支えることは、専門家(カウンセラー、セラピスト、精神科医)でも容易ではありません。

もし相手があなたの大切な人だとしても、距離を置くことに罪悪感を持たないでください。

 

距離を置いたとしても、「遠くからあなたの幸せを願っている」という気持が伝われば、その人を見捨てたことにはなりません。無理をしないでください。(完)
 

 

<関連記事>

「第327話)なぜ私を攻撃するの?」
「第328話)攻撃する人の心理~投影」
「第329話)ネチネチと攻撃する人に対しては」

 

 

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