第339話)我が子を愛していない親? | 幸せのDNA …… 学校では教えてくれない大切なこと

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心理相談員/生きがい・子育て講演講師の みやた あきら です

人はひとつでも居場所があると、生きていけるといわれています
居場所とは、ありのままの自分を受け入れてくれる場所、
「今のままでいいんだよ」と言ってもらえる場所です
あなたの居場所はどこですか?

「我が子を愛していない親なんていない」
――私は、子どもたちへの話の中で、必ずそう話します。

怒りは感情のフタ 」や、「 親子のボタンの掛け違い」 の例を話すと、子どもたちも、愛されていることに気づいてくれます。

「愛されていることが分かり、安心した」
「親は、私のことを思って、怒っているのだと気づいた」
「帰ったら、親に感謝を伝えたい」

――そんな感想が返ってきます。

親の愛、子どもの笑顔、抱きしめる

でも中には、こんな質問を書いてくる子がいます。

「我が子を愛していない親はいないのなら、なぜ、子どもを虐待したり、殺したりする親がいるのですか?」

当然の疑問だと思います。

こういう質問を書いてくる子の気持ちには、2通りあるように思います。

1)自分自身は親に愛されていると感じているが、ニュースなどを聞いて、疑問に思った。


2)自分自身が愛されていると感じられなくて、「我が子を愛していない親だっている」と思っている、

感想文だけでは、そのどちらなのかは分かりません。そこで私は、次のように返事を書いています。

確かに、子ども虐待などの悲しいニュースを聞くと、そういう疑問を持つよね。

私は、そういう親は、「本当は愛したいのに、うまく愛せない親」だと思っています。そういう親は、とても辛い子ども時代を送っていることが多い。目の前の我が子のおびえた眼が、幼かった頃の自分に重なり、なさけない自分自身への怒りが我が子に向かっていた――という母親もいました。

中には、「子どもを幸せに育てる自信がない。辛い人生を送ることになるなら、殺したほうがいい」と思ってしまう親もいます。冷静に考えればありえない理屈だけど、追い込まれてしまうと、そう思うこともあるということです。

そういうふうに苦しみ、追い込まれている親は、「悪い親」ではなく、「助けが必要な親」です。まわりに助けを求める、まわりが手を差しのべることで、虐待の連鎖を断ち切ったり、子殺しを防ぐことができる――人間にはその力があると信じています。

もしその怒りが、本当は親自身への怒りだったとしても、虐待という形で行動に移すことは許されるものではありません。感情には善悪はありませんが、行動には善悪がありますから。


虐待という行為は許されないし、罪は償わないといけません。

君は、親に愛されていると感じてる? もしそうなら、大丈夫です。 それに、君がこういう疑問を持ったのは、そういった子どもたちに思いをはせる、やさしい心の持ち主だからだと思います。そのやさしさを、これからも大事にしてください。

幸せ、はんこ、みやたあきら


すべての子どもたちが、認められ、大切にされて、幸せに育つことを願わずにはおれません。(完)

 

 

 

 

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