江戸川区「区民の集い」で講演を行いました

8月24日、江戸川区の「第29回　区民の集い」（第 69 回社会を明るくする運動）で、お話をしました。
タイトルは、「この街を私の居場所に、みんなの居場所に」

この「区民の集い」は、江戸川区保護司会や更生保護女性会などの皆さまが中心となって、開催されたものでした。

実は私は、「保護司」という活動を初めて知りました。

保護司とは、犯罪や非行をした人に、生活上の助言や就労の援助などを行い、立ち直りを助けることが主な役割です。地域の事情に詳しい民間の方々が、保護司として活動されています。

地域の人々の安心と幸せが、こういった方々に支えられていることに、敬意と感謝を感じずにはおれませんでした。

今回は「居場所」をテーマにしたお話でしたが、子育て講演であれ、生きがい講演であれ、私の話の骨子は変わりません。

人は愛されることで、「私は大切にされる価値のある人間なんだ」「ここで生きてていいんだ」という自己肯定感が育ちます。
すると、自分を大切にしてくれるまわりの人を、大切にしたいと思うようになります。「愛される安心」に加えて、「愛する喜び」を感じるようになります。
そのようにして、大切な人の役に立つことで、自己肯定感が、よりしっかりとしたものになります。

愛されていると感じ、自己肯定感が育つ場所、それが「居場所」です。「居場所」がひとつでもあると、人は生きていけると言われています。でも、居場所は多いに越したことはありません。
子どもは、家庭という居場所を基地にして、友達関係、学校、社会へと、居場所を広げていきます。
社会に出るということ、立ち直るということは、そのようにして居場所を広げていくプロセスと言えます。

「区民の集い」の参加者は、地域住民、町内会の役員、民生委員、保護者、教職員と、多岐にわたりました。

遠く広島の私に声をかけてもらい、江戸川区の様々なお立場の皆さんの心に、どれほど響いただろうかと、少し不安でした。でも、送られてきたアンケートの感想は、温かくうれしい言葉であふれていました。

◆今まで簡単に「居場所」という言葉を使っていた。本当の意味の居場所が理解できた。とても分かりやすかった。「愛と喜び」――これが基本だと改めて気づいた。（40代青少協委員）

◆居場所は本当に大切だと感じました。愛を育める家庭でいられるよう、今日書きとめたことを、くり返し読み続けたいと思います。（40代保護者）

◆思春期の子どもがいて、日々悩んでいたので、とても参考になりました。（40代保護者）

◆悩んでいたことを解決するヒントをいただけました。小学校のPTA役員として参加しましたが、自分を見直すヒントをもらえてとてもうれしかったです。参加したよかったです。（30代保護者）

◆仕事にも、自分の家庭にもよく当てはまり、色々気付かされました。ぜひ実践してみようと思います。（50代地域住民）

◆いいお話で、勉強になったと共に、自分が幸せになりました。今日は、来てよかったです。（50代教職員）

◆自己肯定感はとても大切だと改めて思った。子どもが「人が怖い」というつらさを感じるような世の中であってはいけないと思った。学校でできること、家庭、地域との協力で育てていける環境であってほしいと思う。（50代教職員）

◆とてもよく分かった。本当は難しい内容だと思うが、それを分かりやすい言葉で話していただいた。（60代民生児童委員）

◆とてもわかりやすい説明で、しっかり理解できました。今後の活動に活かします。優しい語り口もよかったです。（60代民生児童委員）

◆自分自身を見直す内容が所々にあって、勉強になりました。弱者の支援や見守りに、どのように活かしていくか、考えたいと思いました。（70代民生児童委員）

◆現代の課題といえる自殺対策に、大きく貢献できるお話しだったと感じました。日本社会を変える力ある講演に、心から感謝します。（60代議員）

そして、たくさんの「ありがとう」と、「来て良かった」というお言葉をいただきました。

講演講師にとっては、「聞きに来てほんとうによかった」と言ってもらえることは、この上ない喜びであり、励みです。江戸川区でお話しをすることができて、ほんとうに良かったと思いました。

この、江戸川区での講演がご縁で、12月に、また東京で講演を行うことになりました。

ご縁が広がり、出会いが広がっていくことに、感謝です。（完）

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