子育て通信06)子どものケンカ、親はどう関わればいい? | 幸せのDNA …… 学校では教えてくれない大切なこと

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心理相談員/生きがい・子育て講演講師の みやた あきら です

人はひとつでも居場所があると、生きていけるといわれています
居場所とは、ありのままの自分を受け入れてくれる場所、
「今のままでいいんだよ」と言ってもらえる場所です
あなたの居場所はどこですか?

広島市内のこども園で、子育て通信「えがおがいっぱい」を発信しています。保護者からは、「これまで怒ってばかりだったけど、違う接し方ができるようになってきました」など、うれしい声をいただいています。その第6号(2020年9月号)です。
 

 

 

相談

 

すぐにきょうだいゲンカが始まります。「子どものケンカには、親は出しゃばらない方がいい」とも聞きますが、親はどう関わればいいのでしょうか?

 


写真ACより

 

考え方


子どもは、けんかをしたり、仲直りをしたりしながら、どうすれば楽しい人間関係が築けるかを学んでいきます。ただ、次のような場合には、ぜひ、間に入ってあげてください。

1)子どもに危険が生じた場合。やはり、ケガをしたり、ケガをさせたりしてはいけません。
2)立場や腕力の強い者による「いじめ」になっている場合。
3)どちらかの子が、助けを求めてきた場合。

たとえば、下の子が泣きながら、「ママぁ、おにいちゃんが○○を貸してくれないよぉ」と言ってくるのは、「助けを求めてきた」ことになります。「どうしたの?」と二人の話を聞いても、お互いに「相手が悪い!」と言ってくるので、ママは困ってしまいます。

大丈夫です。実は、ケンカの仲裁は難しく考えなくていいのです。「誰が悪いか」ではなく、「どの行いが悪かったか」と考えるだけでいいのです。

 

この子育て通信でこれまでに出てきた、「行動には善悪はあるが、感情に善悪はない」「気持ちは認めるが、その行いはダメ」と同じ考え方です。そしてその「悪い行い」とは、「暴力を振るう」「物を盗る、壊す」「言葉の暴力」といった不法行為です。

どちらかが、「○○したのは悪かった。ごめん」と謝ると、もう一方も「ぼくも○○してごめん」と謝るものです。

それでも謝ろうとしない時があるかも知れません。自分の気持ちを分かってもらえていないと感じていたり、善悪の考え方がまだできない場合です。謝罪を無理強いせずに、「次に○○したら、ちゃんと謝るのよ」くらいにしておくといいでしょう。

 

 

接し方
 

きょうだいゲンカの場合には、次のような感じです。

弟には、「そうか、そのおもちゃで遊びたかったんだね。でも、お兄ちゃんのおもちゃを、取っちゃいけないよね」

お兄ちゃんには、「遊んでいたら、弟がおもちゃを取って逃げたのか。それは腹が立つよね。だからといって、弟をたたいちゃいけないよね」

そして、それぞれに対して、「○○したことは謝りなさい」

それで一件落着ですが、どうしたらいいかを考えさせることができると、なおいいでしょう。「今度、お兄ちゃんのおもちゃで遊びたくなったら、どうしたらいいと思う?」「弟がおもちゃで遊びたい時には、どうしたらいいと思う?」という感じです。

 
「どうしたらいい?」は、必ずしも結論を出す必要はありません。

お子さんが小学生、中学生になったとき、友だちに対して、「○○したのは、ごめん。悪かったよ。だからといって△△するなんてひどいじゃないか。そこはちゃんと謝ってほしい」と、謝罪もでき、自己主張もできる子になるといいですね。
(「子育て通信06」完)

 

 

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