木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

歳の差

2019年04月23日 | 江戸の話
幕末の立役者の年代がとても若かったとはよく聞く話だ。

しかし、これは主として薩長を中心とした雄藩の話であって、幕軍のほうは結構年配者も多かった。

戦況が討幕派に完全に有利となり、新政府が成立した後、旧幕府の官僚の中には、薩長の若者に卑屈な態度を取る者も多かったと聞く。
五十近い者が二十代の若者にへいこらしているのは、見た目のいいものではない。

そう思っていたのだが、過去も現代も、組織において年齢が決定的になることはあまりないようだ。

江戸時代においては家格というものがあり、自分が五十歳であろうと家格が遥か上の者であれば、相手がたとえ十代であろうと敬語を使う。
極端な話、相手が世継ぎであれば、幼少であろうと神様扱いだ。

現代においても、オーナー系の会社であれば、社長ジュニアは暗黙の了解に守られている。

江戸時代は、相手が年下であっても、へりくだるのは苦にならなかったのかもしれない。



↓よろしかったら、クリックお願いいたします!
人気ブログランキングへ

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新刊「十返舎一九あすなろ道... | トップ | 尼崎城と赤十字社 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

江戸の話」カテゴリの最新記事