これでいいのだ!! | 長袖が半袖に見えるほど腕、伸ばしたい!!世界初の驚異の腕伸びブログ。読めばあなたの腕が、あと50センチ、グングン伸びる!!

これでいいのだ!!

 

ジェーコムさんで 『岸辺のアルバム』 月~木で2話ずつ始まった。そんで金曜は 『金妻』 見てる。むかしのテレビはぜんぶ見たい。

 

金妻 の最初の第1話で、スーパーにお買い物いって、バーでよく会う謎の美女と、お買い物袋が入れ替わる、、、ってゆー夢みたいなシチュエーション、、、

 

そうなの、スーパーの袋が紙袋なの。83年ってまだ紙袋だったのかしら。あれ、ぜったいいいよね、紙袋。紙に戻すべき。

 

 

●長いから読むのを敬遠していた文学作品を読むブーム到来中で、つぎはトーマス・マン 『ブッデンブローク家の人びと』(上中下)に挑戦。昨日、やっと読み終えた。1000ページくらいあった。じゃ、カバーの内側に書いてあった作品紹介文をコピペで。

 

 

>ドイツ一のブルジョア家庭の変遷を四代にわたって描く。初代当主は一八世紀啓蒙思想に鍛えられた実業家である。代を追うにつれこの家庭を、精神的・芸術的なものが支配し、次第に生活力が失われてゆく(全3巻)

 

 

22~25歳ですって、マンがこれ書いたの。早熟。

 

そんでまず最初のページめくったら、凡例って但し書きがあって、マジメだからちゃんと読んだら、、、

 

 

>アントーニエの略称のトーニは、グリェーンリッヒと離婚してからも、グリェーンリッヒ夫人、ペルマネーダーと離婚してからも、ペルマネーダー夫人と呼ばれているが、この翻訳では、アントーニエかトーニで終始した。

 

 

、、、これ、最初に書かなくてもいいと思わん? ふ~ん、2回も結婚し、どっちも離婚に終わるのか、、、楽しみ半減っすよ。

 

そんなトーニの娘時代、失敗に終わるふたつの結婚の前の、ひと夏の海辺でのアバンチュールが描かれたりする上巻があって、、、

 

中巻では当主がトーニの兄=トーマスに代わり、市の参事会員に選ばれちゃって、ブッデンブローク商会の100周年記念パーティーが開催される、、、

 

お目出たい宴もたけなわ、『蜘蛛のように長い細い』 の見習社員が一通のお手紙を持ってくると、、、

 

それ読んだとたん、トーマスの様子が尋常でない、、、痙攣的に身体を震わせ、、、急に喉がからからに乾き、、、卒中にでも襲われたように、、、茫然と頭を左右にふり、、、瞳孔が開いてしまったような目つきになり、、、ぐったりソファに倒れ込む、、、2ページ分ほどの大立ち回りの末、辿り着いた境地がこれ、、、

 

 

>参事会員は、ソファの背に頭をぐったりもたせかけ、目を閉じた。「これでいいのだ。これでいいのだ」 と低い声でつぶやいた。それから、ほっと吐息をして、満足した気持ちで、のびのびとくり返した。 「これでいいのだ!」 (中巻P354)

 

 

 

、、、天才バカボン!!

 

これがビミョーで、、、出版年が69年なの。バカボンの連載は67年から始まってるのだが、、、

 

訳者の 望月市恵 さんって方が1901年生まれのドイツ文学者って堅そうな人。マガジンなんか読んでねーだろうなー。バカボンもブレイクすんのアニメ化(71年)からなのかな。ま、どーせただのぐーぜんだろうが。

 

赤塚先生がブッデンブローク読んで、こっから取っててくれてたらいいのに、、、などなど。フムフム。むしゃむしゃ。

 

 

トーマス・マンの大著を読んだ感想が、これでいいのか? これでいいのだ!

 

 

で、この章は 『これでいいのだ!』 って終わっちゃうのだが、、、お手紙の内容はまったく明かされないままなの、、、気になる。トーマスが意味深に 『あれっぽっちの雹で・・・・・・あれっぽっちの雹で・・・・・・』 って謎のセリフを残すんですけど、、、雹なんて降らんのよ。

 

下巻でトーニの娘婿のワインシュンクが逮捕される展開があるので、それかなとも思ったが、雹なんか関係ないし、、、ジェームス・ディーンの 『エデンの東』 みたいな作物不良でも起こったのかな、、、商会の扱う商品が台無しになるとか、、、

 

 

ま、いっか、、、これでいいのだ!