ユーライア・ヒープのひょろ長い手。。。 | 長袖が半袖に見えるほど腕、伸ばしたい!!世界初の驚異の腕伸びブログ。読めばあなたの腕が、あと50センチ、グングン伸びる!!

ユーライア・ヒープのひょろ長い手。。。

 

 

連日暑いから、フラフラ散歩してて永山のブックオフで、読みたかったビートルズ本(図書館にない)をやっと見つけた。1760円に50%オフシールが貼ってあったので即お買い上げ。ネットより安く手に入れたー。

 

契約の話が細かすぎて5章の終わりにマイケルが出てくるまで、ぜんぜん面白くなかった。

 

 

 

 

 

まあまあしかし、対自核よね。

 

 

 

これずーっと読んでた。ディケンズ 『デイヴッド・コパフィールド』 岩波文庫なんと全5巻。

 

全5巻ですから、登場人物もそれなりに多彩なんですが、2巻に登場するのが、ユライア・ヒープ、、、対自核じゃん!! って。

 

 
そうなの。ユーライア・ヒープって、このディケンズの小説の登場人物から取ったバンド名だったそうな(ウィキペディアにも書いてない)。
 
そのヒープがとんだクソ野郎ときたもんだ。ほんとわっかりやすい悪役キャラで、くねくねしたイヤなやつ、かつ、手が長いのが最大の特徴っつー。
 
初登場時のコパフィールドによる観察部がこれなんですけど、、、
 
 
>子馬の頭のところに立って、あごに手をやり、馬車の中にいたぼくらをじろじろ見上げていたとき、特にぼくの注意を惹いたのは、ひょろりとして長い、骨と皮ばかりのだった。(岩波文庫2巻/P104)
 
 
>席に着いた途端、ドアのところでユライア・ヒープが赤毛の頭とひょろ長い手をのぞかせて、言った。(P133)
 
 
そんなひょろ長い手のユライア・ヒープさんですが、3巻でひさしぶりに登場したときには、長い手描写は一切なし。
 
 
>コーヒーカップの下で、長い両膝を引き寄せ、足許に帽子と手袋を置いて、くるくるとスプーンを滑らかに回しながら(3巻/P39)
 
 
長いのは足(つーか膝)になっていたのだった。ディケンズがキャラ設定、忘れちゃったのかな? 
 
 
>ここでこいつはぼくと握手をしやがったのだが、それが普通の仕方じゃなくて、かなりぼくから距離をおいて立ったうえで、ポンプの柄みたいに、こわごわ、ぼくの手を上げたり下げたりするのだった。(3巻/P384)
 
 
それでもこれは腕が長くないと成り立たなかったであろう名シーンのひとつ。
 
そして激動の4巻。ひょろ長い手で注意を惹いた初登場時はほんのザコキャラだったユライア・ヒープも、4巻に達する頃には、この大河小説の主要悪役ボスキャラとして、立派に成長。そこで手に入れたニューキャラが 『くねくね』。
 
 
>だから、ミスター・ウィックフィールドとあいつとぼくの三人だけになったときも、あいつはじっと横目を使い、もうぼくが我慢の限界に達するほど、体をくねくねとよじらすのだった。(4巻/P72)
 
 
もうずーっと出てくるたんびに体を 『くねくね』 させてんの。
 
これはあれだな、新日本プロレスファンの皆さんにはおなじみの、中邑真輔選手がヒールに転身したときのあれ。
 
そっちのがインパクト大だからだろう、長い手キャラからくねくねキャラに変わっちゃった模様。
 
それでも最終5巻にて、ひょろ長い手描写が復活。悪事がバレて大量に冷汗をかいたのを、拭う手がひょろ長いのでした。
 
 
>「あなた方は、いやはやたいした人たちですねえ」 相変わらず低い声で言ったが、じっとりした冷汗を噴き出し、あのやせこけたひょろ長い手で額から汗を拭った。(5巻/P95)
 
 
 
 
●全5巻もの長大な物語を読んだ感想が、長い腕(と中邑真輔)のみで終わってしまいましたが、コパフィールドの新婚生活んとこがいちばんおもしろかった。赤ん坊奥さん=ドーラの言動すべてがプリティすぎ。
 
 
>けれども、ドーラにとっては、料理の本じゃ頭痛がしてくるし、数字の方も泣き言になった。さっぱり分からないわ。と言って、数字を消してしまい、紙一面に可愛い花束や、ぼくとジップの似顔絵を描いていくのだった。(4巻/P159)
 
 
これ、訳がいいんだろうなぁ。あ、ジップって飼い犬。石塚裕子さんって人が2010年に訳した最新バージョンで読んだのだが、そこそこ年配の方だとは思うのだが、ラノベ感覚あふれるナイス訳で。
 
 
 
●クイックジャパンってサブカルマガジンが平成時代にあったじゃない。あれの第8号は永久保存なのだが、鴨川つばめ先生に、小山田圭吾さんがインタビューしてるやつ、、、鴨川先生の超貴重なロングトーク。
 
そこで鴨川つばめ先生が 『マカロニ』 描いてたころ、仕事中いちばん聴いてたのは、ユーライア・ヒープ と ナザレス だって言ってた。これホント。