菊(キク)の特徴と育て方【2007年からの栽培記録まとめ】

小菊の花

菊(キク)の特徴と育て方、仏壇にお供えするため始めた菊の栽培記録をまとめました。

品種は、夏秋咲きスプレー菊と小菊、二度咲き変わり菊、秋咲きポンポン菊、ドーム菊。

初心者向けの内容です。

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菊(キク)の特徴

小菊の花

菊は中国原産、キク科の多年草。

奈良時代末~平安時代初めに薬草や観賞用植物として日本に伝わったといわれています。

江戸時代に園芸ブームが起こり多くの品種が作り出されました。

この時代に作られた品種は「古典菊」と呼ばれています。

品種が誕生した地名をつけた「江戸菊」「嵯峨菊」「肥後菊」などが有名です。

重陽の節句は別名「菊の節句」とも呼ばれます。

花の大きさで「大菊」「中菊」「小菊」に分けることができます。

開花期では
・6~7月に咲く夏菊
・10~11月に咲く秋菊
・12月以降に咲く寒菊
※夏秋菊という分け方もあります。

和菊:日本で品種改良が進んだもの
洋菊:主にヨーロッパで品質改良されたもの
という分け方をすることもあります。

観賞用だけでなく食用の品種もあります。

食用菊は観賞用の菊と同じ仲間で食べられるように品種改良されたもの。

全国各地で多種多様な品種が栽培されています。

阿房宮(あぼうきゅう)は青森県八戸市の特産の食用菊、花色は黄色。
※楽天市場で見る⇒野菜の苗/食用菊:阿房宮(あぼうきゅう・黄)3株植え4号ポット

延命楽(えんめいらく)は山形・新潟県の紫色の食用菊。
山形県では「もってのほか」「もって菊」、新潟県では「カキノモト」「オモイノホカ」と呼ばれているそうです。
※楽天市場で見る⇒食用菊 もってのほか 9cmポット苗 ピンク色

刺身のツマに添えられた小菊
刺身のツマに添えられる小菊は単なる飾りではありません。

食用として品種改良されたものなので安心して食べることができます。

そのまま食べてもかまいませんが、花びらをちぎって醤油に浮かべ花の香りを楽しみながら刺身をつけて食べると美味しいそうです。

菊の花には抗菌効果や殺菌効果の成分が含まれています。

そのため刺身に菊の花を添えるようになったといわれています。

菊(キク)の育て方

キクの花

ホームセンターや園芸店などで苗を購入して育てます。

【植え付け時期の目安】
・夏咲き:春ごろ
・秋咲き:初夏
・冬咲き:7月上旬

植え付け

お盆咲き菊の植え付け
日当たりと水はけの良い場所に植え付けます。

地植えする場合は事前に土づくりをしておきます。

植え付ける1週間くらい前に腐葉土・堆肥・肥料を加えて耕しておきましょう。

複数の苗がある場合は約10cm間隔で植え付けます。

鉢植えの場合は市販の草花用または菊用の培養土を使うと便利です。

5~7号鉢なら1本、8~10号鉢なら2~3本植え付けます。

水やり

地植えの場合は特に必要ありません。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

肥料

化成肥料または有機質肥料を与えます。

期間は春に新芽が出る頃からツボミが見える頃まで。

ツボミがついたら肥料を与えるのはやめます。

病害虫

病気や虫がつきやすい植物です。

春から秋にかけてスプレー式殺虫剤などの薬剤を月に1回くらい定期的にまくようにします。

菊(キク)の栽培記録【月別作業】

2018年におこなった月別の作業をまとめました。
※栽培地域は東北地方北部。寒冷地。

5月~6月/冬至芽植え付け・摘芯

菊の植え付け5月
5月13日。冬至芽の植え付け。

暖かかったり寒かったり、天気が定まりません。

そのせいなのか、冬至芽の生長も遅いようです。

去年より植え付ける時期が遅くなりました。

菊、摘芯前6月
6月17日。植え付けから1ヶ月後。

植え付けた翌日から1週間ほど気温がぐっと高めに推移。

次の1週間は気温が低めと、相変わらず寒暖差が激しかったです。

草丈もそこそこ伸びて10cmくらいになったので、この写真を撮った後に摘芯をしました。

7月/アブラムシ対策

梅雨明けしていませんが、中旬に入り30度の日が続いています。

暑くなって、一気に害虫が増えてきたようです。

昨日は、今年初のアメリカシロヒトリ1匹発見。

アリの巣も増え始めました。

葉裏にアブラムシがビッシリとついていたので薬剤散布しました。

アブラムシは夏咲きのスプレー菊に多く秋咲きのポンポン菊には少ないように感じます。

品種によって害虫のつきやすさに違いがあるのかもしれません。

8月/夏菊の開花

ピンクの菊(はるか)
一番早く咲いたのは8月咲きの小菊(8月10日)。

二度咲き菊
次に開花したのが二度咲き菊。

8月13日のお盆の時に満開というわけにはいきませんでした。

どちらの菊も見頃になったのは約10日後。

二度咲き菊の一回目の開花が夏咲き菊と同じになるとは予想外でした。

(二回目の開花は9月上旬。花数は少なめ)

9月/ナメクジ対策

スプレー菊
9月上旬、アブラムシ駆除のため薬剤散布。

中旬、ナメクジが出没するようになったので見つけ次第補殺。

8月咲きスプレー菊がようやく咲きました。

夏に咲く品種なのに今年は秋彼岸の時期に開花です。

去年はお盆を過ぎていたとはいえ、8月には開花したと思います。

今までで一番遅い開花かと思っていましたが過去にも遅いことがあったんですね。

2013年は秋彼岸を過ぎてからの開花でした。

毎年、開花時期が定まらない気がするのは気候の影響でしょうか。

去年との違いは開花時期だけではありません。

去年は肥料を与え過ぎたせいか、茎が木のように太く草丈も1メートルを超えたような記憶があります。

それに比べると今年の草丈は1メートル弱。茎の太さの普通です。

肥料を与える回数(量)が違うことも原因のひとつかなと思っています。

今年、2回目に肥料を与える予定だった頃、真夏日が何日も続きました。

暑い時期は与えないほうがよいのかなと思っているうちに、忘れてしまい…。

肥料を与えたのは1回きりとなってしまいました。

9月25日現在、開花しているのはスプレー菊のみ。

ポンポン菊は、ようやくツボミが確認できるようになってきました。

11月/秋菊が満開

ポンポン菊満開
ポンポン菊が、10月下旬から咲き始め、11月3日に満開となりました。

さいごに

初夏のスプレー菊

菊の特徴と育て方、栽培記録をまとめました。

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【2007年の感想】
家族が自宅の庭で育てていた菊の手入れを私が行うことになりました。

とはいっても、実は手入れの仕方が分からないまま、ほったからかし状態なのですが…。

春に新芽が出ても、植え替えもしないでそのまま伸び放題。

それでも、秋に花が咲いてくれるのですから、ありがたいですね。

品種によって育て方の難易度は違うと思います。

でも、基本的に、とても丈夫で放っておいても、それなりに育ってくれる…。

というのが初心者の私が育ててみた感想です。

【2018年の感想】
菊の花を仏壇にお供えするために育てるようになって10年以上経ちました。

最初はポンポン菊だけでした。

その後、お盆時期に咲いてくれるようにと早咲きのスプレー菊や小菊など少しずつ種類を増やしていったのですが。

お盆にちょうど満開になってくれることはなく、もっぱら秋彼岸用となっています。

現在、8月中旬に見頃を迎えるのは宿根草のルドベキアとアルストロメリア。

ここ数年で、この2つが大きく育ってきて仏花をまかなえるようになりました。

菊については、これ以上増やさず現状維持でいこうかなと思っています。

※防虫効果を期待して近くにニラを植えてみた結果を書いています。
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ニラと相性の良い植物は?【コンパニオンプランツの効果】

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