「許す」と「赦す」の境界線 | 旅と仕事するkogeのブログ

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旅は人生に豊かな心を運んでくれます。音楽と旅をマネジメントする仕事に携わることは人生のミッションのひとつ。テーマの旅のスペシャリストとマネージャーの二足のわらじ奮闘ブログです☆

 
私は、日常的に、一部の日本人のお客様は「サービス産業」の意味を
 
履き違えて、かたちのない旅行業というモノに、個人の主張を押し付け、
 
グローバルスタンダードから乖離していることに気づいているのに気づかないふりをし、
 
サービス産業に従事する私たちを悩ませ続けていると思っている。
 
本当は、声に出して、「No thank you」と言えたらどれほどスッキリするだろうか
 
と思うんだけれども、
 
そういうふうに言いたい放題言えないような空気が漂っているのは、
 
消費者を過度に保護する社会的風潮にあると思う。
 
 
 
 
 
 
こうした大前提において、お客様と意見が正面ぶつかり合うことがある。
 
その結果、お客様が気分を害して、クレームを言ってくることも少なくない。
 
「サービス産業」という枠組みの中で、そこまで求められなければならないの?
 
ということも少なくない。
 
時には理不尽なこと、心身共にボロボロにさせられることもある。
 
サービス産業というかたちのない産業に身を置いた者の、宿命かもしれない。
 
日本で商いをしていく中では、釈然としないことなんて日常茶飯事。
 
そう、本来のサービス産業の「在り方」とは?が通用しない世界が、
 
日本におけるサービス産業の周りには漂っている。
 
 
 
 
だから、どんなに辛くて厳しくて理不尽なことを言われても、
 
お客様に対しては、「許そう」と思ったら、精神が崩壊してしまうから、
 
私はできるだけ「赦そう」という気持ちに切り替えるよう懸命に努力する。
 
だから、一緒にやっている仲間で、
 
お客様に対して「許せない」を繰り返している仲間がいたとしたら、
 
もう、この日本でこの仕事を続けるのは無理じゃない?と
 
伝えるようにしている。
 
なぜなら、お客様を変えうるだけの動力が日本には存在しないから。
 
残念だけれども、そういった気分で仕事を続けていても
 
未来は暗いまま。お客様はともかく、自分が幸せを感じられない。
 
 
 
だとしたら、発想を変えて、「許す」から「赦す」に変えるだけでも、
 
気持ちは前向きになれる。
 
現代の日本におけるサービス産業に従事する人材には、これが必要不可欠な
 
スキルなのだと、思う。