陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

マイPC三台め:Apple社製 Macbook A1181

2020-02-11 | PC・通信・情報・メディア・SNS

仏の顔も三度までといいますが、ひとは何度過ちを繰り返せばすむのでしょうか。
私は学習能力があるふりをして、同じミスをなんどもやらかすことがあります。とくにPC関連ではそうでした。葉っぱは枯れたら新しく再生されるのに、枯れない葉っぱなのでどうしようもありません。

三台めの愛機は、またしてもマックです。
てめぇ、りんごマーク懲りたんじゃないかい、と言われそうですが。これはまったく不可抗力でした。このブログ開設当時の2006年ごろ、派遣でDTPオペレイターとして働きはじめ、そののち、カタログなどの企画編集職として正社員として雇用されました。その職場PCがマック。そのため、教育投資をしようとはりきっていたのです。当時のブログ記事にはとてもとても気負った痛々しい所信表明の日記がありましたね。亡くなった家族がしていた業務に近かったので、張り切りすぎていたのです。若気の至りというものです。



白い機体は個人的に汚れて黄ばんでくるので、そもそも好きではありませんでした。
当時の購入店ではこれしかなかったのです。本体価格13万円ぐらいだったはずです。型落ち新品を値引きでゲット。

OSは10でした。
以前のマック機と比べたら、デザイン性が格段にすぐれ、とてもスマートな印象。先のWindows機と比べたらサイズ大きめですが、かなり軽いです。上部にあるカメラはライブ映像で、ネット上ではチャットでお話しできるそうです。私は利用したことないですが。



マック→ウィンドウズ→マックと変遷して気づいたのは。
キーボードの文字配列が若干異なるということでした。私はいまでもタイピングが苦手で、両手は使いますが右手打ちが多く、キーボードをちょいちょい見ないと早く打てません。そのため、タッチタイピングに必要な基本のホームポジションすらなっていませんし、大幅な時間ロスです。正直、よほどクリエイティブ作業したい、その職にありつきたいのでなければ、ウィンドウズ機のほうがいいのでは。会社の事務系職種が用いるPCがたいていそうだからです。このキーボードは薄めですが、5年以上使っていたら、一部の文字が浮いてきました。爪楊枝で隙間を掃除していたら、ある文字だけ外れてきたり…。キーボードも消耗品で買い替えた方がいいようです。でも、ノーパソでキーボード買い替えするくらいなら、いっそ本体乗り換えてもよくないか?



ほんらいは白が美しい機体ですが、扱い方が雑なため、このザマです。
我ながら、PCさんが可哀そうになってきました。虐待もいいところです。別に腹いせに投げたり叩いたり、筋肉バスターをかけたり、大気圏外に飛ばしたりはしてはいないはずですが、PCさんもお疲れなのです。ユーザーの精神状態を写す鏡だったのでしょうか。充電器も落として壊したし、コンセントから着脱をするうちにぐらついてきました。もうやめて、わたしのライフはゼロよ!と叫び声が聞こえてきそうです(違)。お前、なんてことをしてきたんだ。



デスクにシートを引いておけばよかったのに。
シャープペンの芯などが入りこんで、裏側がかなり汚れております。白だから余計にね…。練り消しなどでこすればきれいになるでしょうけど。旅行かばんよろしく、PCをことごとくシール展示場にしている方も見かけますね。PCをひらくとこちらから見えない部分に装飾をほどこすのは無駄なのでやらないですが、裏に「おバカさん」と誰かに落書きされても気づかない自信がのろまな私にはあります。

このPCはかなり熱を帯びやすく。最後はファンがぶんぶん唸って怖かったです。
──「ちょっと、頭、冷やそうか…」(by高町なのは)。 いやいや、壊れかける前兆だったのでしょう。PCも痴呆状態だったのかも(酷)。頭が沸騰しやすい持ち主と似てきたのでしょうか(謎)。




このマック機は職務上のデザイン編集でも、ブログ活動でもほんとうに楽しませてくれたものです。Adobe社のイラストレイター、フォトショップ、インデザインのパッケージされたCS2を同時購入。画像の加工やレタリング作成にかなり重宝しました。ブログ上にあるコラ画像のほとんどはコチラで作成しています。いまからみれば画像の質がかなり荒く、つたなく感じます。そもそもその程度の加工は現在のウィンドウズアプリでもできてしまうのです。当時の自分からすれば、画期的で本当に楽しかったです。

ネット上の環境もよろしく、サファリ(←アフリカっぽい公園ではない)は安全だといわれていたのでウィルソフト対策すらしていませんでした。グラフィックがとくにいい、実にすばらしすぎる。灰色に人生には極彩色すぎる、あのすばらしく美しい世界。前のPowerbookでは味わえなかったマックライフを満喫できたのが本機。しかし、i-Tuneなどの音楽購入やマック付属のサービスはあまり活用できていませんでした。付属のDVD再生もクソだったので、ネット上のフリーソフトで視聴していました。インデザインも編集ソフトとして使えばよかったのですが、自分で同人誌などを編集発行するつもりがない私には無用の長物でした。正直、イラレとフォトショだけ買えばよかったですね。

ブログ記事はほとんど簡潔なテキストソフトで書いていました。
このマック機はしばらくWinのメビウスと併用していたのですが、これ専属になってからはOfficeソフトの使用法をすっかり忘れていました。そもそもエクセルがのぅ…(以下略)

このMacbookタイプは人気があったのか、ビギナーのお年寄りでも購入される方がいました。当時のマンションの大家さんも米国在住のお孫さんとライブカメラ通してネットでやりとりしていました。大家さんのことだから、遠隔操作で私のマック機から室内監視されてるんじゃないかと思ったぐらいでした(嘘)。


付属のマニュアルは。(画像を紛失したため掲載できません)
ペラペラです。冊子じゃなくて、つづら折り。もうただの折紙です。南京玉すだれごっこもできそうですが、薄いのですぐ終わります。
以前のマック機にくらべたら、かなりシンプルで最初は戸惑いました。このOSもそうですが、イラレなどAdobeソフトのインストールも時間がかかって苦労しました。ゆで卵ができあがる時間以上は必要です。

マックはWindowsに比べると付属のソフトがついてきません。
そのため、高額な割にはデザイン性のいいだけの白物家電なんて自虐的に言われていました。Apple社はその後スマホのiphoneで市場を席捲し、Microsoft社に勝ちました。リンゴ信者ではない私は、iPad もiPodも無縁で、スマホも人工ロボットみたいな名前のほうです。IT弱者なので安くて使えりゃいいだろ、な考えです。ご当地県民は実用性を重んじますからしゃーないねんで(誰)。

さて、このマックブックの末路は…。
2016年ごろに起動しづらくなりました。サポートセンターに問い合わせ、起動ディスクから再起動してみたりして、なんとか起動するようにはなりました。ドラ息子のお尻をひっぱいたいて、毎日起きろと促すお母さんのように。起動するのに時間はかかったものの、2017年ごろまではネットも観れていたはずです。

しかし、2019年現在、残念ながら電源が全く入らない状態です。
手持ちのPCのなかではいちばん液晶画面がきれいで、画像がクリアにみえるのでもういちど拝みたかったのに、とても残念です。またしても、愛機に裏切られてしまいました。いいかげん、持ち主がうるさいんで眠りたかったのでしょう。まあ10年近くもったから優等生ではあります。

あわせて、Adobe社ソフトもお蔵入りに。
現在のイラレやフォトショップのヴァージョンはどこまで進んでいるのでしょうか。新しいマックPCと最新版のアプリを買うつもりはありませんでした。そのため、ブログ掲載画像も加工できなくなりました。しかし、ネット上には美しい無料画像が利用できるサイトがいくらでもあります。私などがいびつにつくらなくても、借りてくればいい。このマック機とさよならしたことで、私は時間を奪われていた画像いじり作業から解放されたのでした。

そして、はじめて気づくのです。
本当に必要だったのは、Officeアプリでワードのみならず、エクセルをしっかり学んでおくべきだったのだと。そして、マックかWinかにかかわらず、PCスキルは数年経てば使い物にならないので、きちんと自分もアップデートしておく必要があることに。



★IT音痴だった文系ヲタクの末路★
大学でろくすっぽOfficeソフトの使用を習わずに、Appleプチかぶれだったとある人文科学系ヲタクが社会人になってPCスキル習得に苦労し、IT機器に右往左往するお話です。ご笑覧ください。

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