陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

我が家の歴史遺産、解体までの流れ(前)

2019-10-15 | 政治・経済・産業・社会・法務

今年の夏にようやく、人生の懸念材料だった古い納屋を撤去しました。
今回の記事はその過程を記録しておくものです。数年におよぶ断捨離や工事業者との協議などの経緯について。あるいは、今後の心構えについても触れておきます。

Step-01:目につく荷物は片付ける
この空き家は親族から受け継いだものでしたが、最初の状態はひどいものでした。言いたくないですが、ごみ屋敷に近い状態でした。ごみ屋敷化した空き家は犯罪に利用されかねないですし、放火される危険性もあります。まず入口や通路を確保し、ごみは自治体運営の衛生センターへ運びます。

Step-02:不用品は思い切って捨てる
ゴミ出しの日でもいいですが、大量にある場合は市販のごみ袋では間に合わない。ゴミ引取りが有料化無料かは自治体によって異なり、また住民票をおいていない自治体はひきとってもらえないこともあります。まずは役所に問い合わせを。ごみ処理センターへの直接持ち込みに場合、固定資産税課税証明書や自治会費支払い証明書など、家屋のある自治体に納税していることが明らかな書類を表示するか、市役所の担当者に連絡してもらうとよいでしょう。我が家は数年前まで、祖父母と懇意だった職員さんがいて事情をご存じだったので顔パスでしたが、最近は他自治体や産廃業者が一般人を装って不正利用するケースがあるため、入場までの審査が厳しくなっています。証明書類は片付けおわるまで携帯しておきましょう。お役所は脱税している人の利用には厳しいです。

Step-03:工事業者に見積もりをとらせる
空き家を古民家風にリフォームするのもいいですが、新築と同じかそれ以上の維持費がかさみます。我が家の納屋は老朽化がひどく、台風で屋根瓦が飛び、修繕費も数百万かかると判定。工事業者の提案で急きょ、二棟同時に解体することにしました。荷物をある程度片付けていないと、業者も呼べないのです。

Step-04:博物館に寄付を検討する
これは昨夏のことですが、地元の博物館にお願いして一部を引き取ってもらえました。あらかじめ、電話でどんな古物かを伝えておくとよいです。そのために、ある程度荷物を片付けておくほうがいいでしょう。(参考記事:我が家の歴史、博物館へ寄贈しました(前)我が家の歴史、博物館へ寄贈しました(後)

Step-05:古物商に買取をお願いする
インターネットで検索すれば、信頼できる古物商は見つかります。不安な場合は、あらかじめ写真画像をメール添付して問い合わせすればよいでしょう。きちんとした業者は身分証明書を提示してくれます。

Step-06:無料の引き取り手を探す
私がおおいに助かったのは、地域内をたまたま走っていた廃品回収業者さん。無料で金属製品を回収してくれますが、木材なども処分してくれます。有料の買い手があればいいのですが、最近のリサイクルショップはよほどのアンティークものでない限りは、製造5年以内のものしか引き取ってくれません。無料の引取り業者さんは厚かましい人でなければ、ジュースを渡すなり便宜を図っておくと、優先的にこちらのお願いを呑んでくれることもありますので、大事にしておきましょう。近年、金属や古紙の買取価格が下がっており、無料引き取り業者さんも廃業される方が多いようですね。


★住宅・土地・建物に関する記事一覧★
住まいに関する情報、土地や建物など不動産について知っておきたいことや、経験上の雑感を書いた記事の一覧です。建築もしくはその内装などに関する論評や考察も含みます。



この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 職場にあなたの病状を伝える... | TOP | 我が家の歴史遺産、解体まで... »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | 政治・経済・産業・社会・法務