平和とは、戦争と戦争との間にあるにすぎないといったのは、トルストイだったのでしょうか。
わずか1か月前まで、ここまでの混乱になるとは思いだにせず。毎年のインフルエンザの流行程度ぐらいに甘く見ていたものです。しばらく、ブログの日記を書かないうちに、事態はどんどん暗転していました。エイプリルフールも言えないほど、現実が厳しく重い。
新型コロナウイルスの猛威がとまりません。
目に見えない小さなウイルスに、全世界が翻弄されてばかり。
2020年の東京五輪開催は幻に。
中止ではなく、翌年夏への延期なのですが。五輪での景気高揚見込みもなくなり、選手の皆さんはもちろん、五輪聖火ランナーからも残念の声が。しかし、この五輪、出だしから不吉なことばかりでしたよね…。日中戦争時での中止と同じにならないのかと。
五輪延期から都内の感染者が爆増。
現在は毎日100人超え規模で広がり続け、東京都だけで1000人に達しました。そりゃそうでしょう。日本の人口の坩堝だもの。世界じゅうでも死者が増え続けています。
高齢者のみならず、若者の移動でも感染が拡大。
海外帰国者、東京都在住者が帰郷して地方で発見されたとか。ふとどきな遊びだとたしなめられがちですが、ただまじめに県外で就職セミナーに参加しただけなのに感染してしまったという不幸な例もあるようです。都会の大卒だけど、地元でUターン就職した人もいるでしょうし、不憫ですよね。田舎だとすぐ噂がひろまるから、徴候があるのに検査しないとか、肺炎で亡くなったけど実は…なんてケースもあるんじゃないでしょうかね…。
コメディアンの志村けん氏の訃報も、コロナ恐怖を掻き立てました。
喫煙者で肺疾患があったこと、お酒が好きで売上の落ちた水商売を応援していたこと。感染がわかったたら、親族でも見舞いも叶わず、ご遺体と対面できず、骨壺で帰宅する。太平洋戦争時の戦死者と同じですよね。ご冥福をお祈りいたします。
パチンコ屋や風俗関係、各種イベント、コンサート、ミュージアム、図書館、教育機関、学習塾、ホームセンターまで。緊急事態宣言で営業自粛要請になりました。憲法があるから経済の自由を奪うことはできないのだけど、世界中でエンタメ関係はがら空き。やはり、娯楽は万が一のとき弱い。正直なところ、これを教訓に、日本は、カジノ観光や文化産業中心の経済発展は方向転換し、自国の食料自給率アップや国産品製造をすすめたほうがいいのではないでしょうか。海外に工場移転、食料輸入に依存したツケが回ってきてますよね。
政府が各世帯に二枚配布するとされるマスクも、生活の補償金も、なんやかやで批判されまくっていますね。
不織布のマスクは医療機関へ優先すると言われたら納得ですが、布マスクだとウイルスはもちろん埃も防げないですよね…、正直、要らないです。休業の補償にしても、貯金がそれなりにある人は対象外にならざるをえない。そりゃ海外は大盤振る舞いに見えるけれど、日本はそもそもライフラインが整備されているし、公的医療保険も充実しているから、現金給付だけが福祉ではないと思うのですよね。でも、さすがに収入が完全に途絶えて貯金が底をついたりしたら…。年金保険料を一時的に取り崩せたらいいのだろうけど。所得税、住民税や固定資産税などを減免してくれる方がありがたいんですけど、税収がなくなるのでやらないのだろうなあ。
不要不急でなければ外出は禁止されていないので。
人混みを避けての散歩や、必要最低限の生活必需品の買い出しはだいじょうぶ。高熱や味覚嗅覚異常があれば、病院ではなく保健所へ連絡。医療従事者を感染のリスクにさらさないためにも、これ以上、感染者を増やさないためにも、自分ができることをしたいものです。
私も、外出のつどではなく、トイレや料理など室内の日常活動でも、うがいや手洗いを励行しています。もともと人が集まる場所が苦手だし、旅行も最近は行かないし、贅沢をしない性分なので私生活上あまり不便は感じていませんが。アウトドア派には鬱憤が溜まって仕方ないでしょうね。
余った時間を受験できるのかわからない資格の勉強をしたり、タイピング練習したり、部屋の片づけをしたり、普段と変わらない日常のままです。
とりあえず、災害と違って、雨つゆ、寒さ暑さをしのげる持ち家があるだけありがたいですね。暗いニュースばかり見ても気分が滅入りますので、おいしいものを食べたり、適度に運動したり、過ごしましょう。この火難を元気に乗り切ることが、いまは大事なことですね。誰もが感染者になりうると考えて、慎重に行動することが求められています。
★新型コロナウイルス感染症関連の記事一覧★
2020年初春に発生した新型コロナウイルス感染症に関する記事のまとめです。今回のコロナ騒動は、医療崩壊の危機や労務管理の諸問題を含め、実にわたしたちの暮らしを根本から覆すような課題を提示してくれました。
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