陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

一日の計は朝にあり、才は心に左右される

2020-07-10 | 仕事・雇用・会社・労働衛生

子どもの頃に見たアニメ「ドラえもん」で、とても印象的な回があります。
世界中の時間をとめる道具を渡されたのび太が、どこかへお使いに行くというもの。のんびり屋の野比少年は、せっかちで口うるさいママやら、どやしつける友だちもいない、学校の先生にも他のすぐれた生徒と比較されない、自分だけの自由時間を満喫します。ところが、バスに乗って出かけようが、すべてのひとの動きが止まっているために利用できない。けっきょく、のび太は数時間かけて頼まれた荷物を届けることになります。歩くのに苦労し、帰ったころには夕暮れ。それでも、心地よい達成感が残ります。たしか、そんなお話でした。

時間は有限ですし、人生100年時代といえども、ひとりひとりがやれることには限りがあります。どんなカリスマ経営者とて、自分だけですべての仕事をこなすことはできません。ですから、誰かの力や見識が必要ですし、また私たちも、自分の人生の時間を有効に活用するために、誰かに役立つために、自分磨きをせねばならないのです。私はいくつかの資格取得をしていてそれなりに時間を費やしましたが、その知識が誰かの役に立てることは無上の喜びですし、学んでよかったと思えるわけです。勉学は自分の誉れのためだけにあるわけではありません。

自分の時間を長く、押し広げるためにはどうするか。
いちばんてっとり早いのは、早起きすることですね。かつての私は宵っ張りでしたが、いまは早朝起床の生活をなるべく続けています。2時間早起きすれば、夜の4時間ぐらいの時間に相当します。

朝食前に、手帳を見返して本日の予定を確認する。
ネットでニュースのチェック、ブログ閲覧、タイピング練習をさらっとしておき、資格の勉強をします。以前は1時間かけてウォーキングをしていましたが、現在は室内で軽い運動にとどめています。家族とも朝方はなるべく波風の経つような話題を避けてほしいとお願いし、出勤前に余裕があれば個人事業上の帳簿記帳や領収書の整理をしておきます。休日にまとめてやるよりも、毎日コツコツやるほうが楽だからです。新聞はかならず毎朝目を通しています。あまり感情を逆なでしない記事が多いからです。

これはもちろん体調のいい時で。
気分がすぐれないときはどうしても、ぎりぎりまで寝ていたりすることもあります。今日の準備を昨晩できずに慌てて荷物を揃えてしまうこともあったりします。私は学校が好きではありませんでしたが、学校に通うための準備をする習慣はやはり社会に出ても役立つものですね。

朝に時間の余裕があると、職場に到着しても張り合いが出ます。
家を発つ時間が近づくと、業務ノートを見直して口を動かして行動を復習するようにしています。言葉に出さないと、いざというときしゃべれなくなります。寝起きは表情筋が衰えていますし、声に艶もありません。また、前日までの業務上の疑問点や調べたことはノートにメモして、上司に問い合わせするようにしています。職場で、仕事熱心なふりをするために、何度も何度も同じことを上司にくりかえし訊ね、就業中まで相手の状況を顧みず話しかけ、和を乱すひとがいますが、私はこうしたひとは朝の準備が足りないのだろうと感じます。余裕がないのに、あちこち高度な作業に手を出しては他人に後始末をさせて迷惑をかける。自分の仕事ができていないのに、同僚のささいなミスを槍玉にあげる。こうした人がいると、モチベーションが下がりますし、業務上の連絡もしたくなくなりますよね。

そのいっぽう、私にも声が大きすぎてわがままに主張しすぎるという難点があります。
こうしたアドバイスは先輩から指摘されたのですが、ちょうど自分の業務達成度が高くなったと慢心していた頃合いでした。とても暑苦しく見えたのでしょう。時間に余裕がないと、自分のことで精いっぱいで、周囲にどうみられているか顧みる視点を失いますし、言葉づかいもきつくなりがち。どんなに学歴や才能があっても、冷静でいられないひとには、まともな仕事が与えられません。そんなあたりまえのことを、忘れていた自分が恥ずかしくなります。穏やかに指摘してくれたことに感謝するとともに、素直に傾聴できるようにつねに平常心でいねばと思いました。

これは休日にしても同じで。
ゆっくり休める日だと思ったら、思いがけない予定があちこちから入って、身動きが取れなくなることもしばしば。時間に余裕がなくなると冷静な判断ができず、優先順位を誤ってしまいます。朝少しでも早ければ、それだけやれることが多くなるのです。

今回の記事は、拙ブログでよくやらかす、意識高いワタクシめいた雑記です。
傍からみればあたりまえのことすぎて説教くさく笑えるのですが。わざわざこうした記事を残すのは、仕事でたびたび緊張する場面に出くわしているからなのです。


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