陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

空き家の断捨離作業で見つかったもの(前)

2019-11-14 | 政治・経済・産業・社会・法務

私は7年ほどまえから、家族とともに亡くなった親族宅の遺品整理作業に取り組んでいました。
この親族宅は子どもの頃通ったことはありますが、住んではいなかったので、実際、どんな荷物がどれほどあるかは未知数でした。

イザというときの家の処分のために資格を取得し、各種法制度や利用できる行政支援についても調査してきました。空き家を解体する場合は自治体から補助金が得られることもあります。小規模宅地特例で減税されていた固定資産税が6倍にはねあがる恐れもあります。役所に訊ねてみてください。

今回は数年にわたる断捨離作業で見つかったものと、その後の行方について書き残しておくものです。現在、私と同世代の方は都会で就職されることが多いのですが、田舎の実家の処分は介護問題ともども大きな人生上のリスクになります。このメモが何かお役立ちできましたら、幸いです。

★断捨離作業で準備するもの
軍手、ゴム手袋、汚れてもいい服装、長靴もしくは安全靴、ハンマー、バール、のこぎり、鎌、ほか工具、ロープ、ガムテープ、ネコ車(一輪車)、ゴミ袋、マスク、蚊取り線香、虫除け、携帯ライト、日除け帽子、タオル・雑巾、緩衝材など。

 この親族宅に以上のものは、既にほとんど揃っていました。工具は古かったので新しいものに買い替えました。工具類はホームセンターでも売っていますし、ハンマーなどは百均でも購入できます。ただし、品質保証はいたしかねますが。

埃まみれ、泥だらけの環境は衛生上悪いのでマスクや防塵メガネなどは必携です。床やコンクリ土間を割らないために、緩衝材や藁(わら)などが役立ちました。

私の体験した断捨離作業が特殊だったのは、ほぼ明治末期から平成初期までの家具調度品、生活用品などが古い納屋から大量に発見されていたことです。しかも、農具や家具はすでに多くのご家庭が断捨離して博物館寄贈済みだったので引き取り願えないことがほとんどでした。

この家が長期間ものを溜め込んでいたのはいろいろな事情が重なりますが、ひとつには昔気質の人はものを大事にするので捨てられなかった、箪笥などは焼いていたのでものを外で処分する習慣がなかった、などによります。また近所からの嫌がらせで一時期、ゴミ出しをさせてもらえないこともあったようです。

そのため、私と家族がごみ処理センターに毎度毎度不用品を運び入れるたびに、こんな古すぎる家具やら生活用品やら何処から持ってきたのよ、と疑われることしばしばでした(苦笑)。とくに世代が飛んでしまうと、モノの扱いの勝手がわからず処理にも頭を抱えてしまうことがあります。


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