陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

ウェブ上でも終活しないといけないの?

2018-10-21 | PC・通信・情報・メディア・SNS

長く続けたものは、終わらせるのも難しい。
私にとっては、ブログがそうで。生活環境の変化だとか、仕事の状況だとか、健康問題などのリスクも増えてきますね。いちばん大きいのは続けられる気力があるかどうか。

そんな自分にタイムリーな話題が、今年のお彼岸にありました。
読売新聞2018年9月23日付け記事「ウェブ上も終活 SNS削除」と題された記事です。
以下、その記事をもとにしています。

フェイスブック、ツイッター、インスタグラムなどのSNS利用者が死亡すると、放置されたままのアカウントが乗っ取られる恐れがある。終活の一環としてあらかじめ、アカウントの削除も検討したい。

SNSの閉じ方の流れは──。

1. アカウント情報を家族に伝える
2. ユーザー死後、遺族が死亡証明書(戸籍謄本などの写し)などを用意
3. 遺族がSNS運営会社へ削除申請
4. SNS運営会社が削除完了

本人が死亡後、代理人として家族が行うのがポイント。
申請者である家族の身分証明書の写しも必要。

なお、フェイスブックやインスタグラムでは、死後SNSアカウントを残したまま保全するのも可能。
上述と同様の書類用意で遺族の申請により、「追悼アカウント」に切り替わり、ログインできなくなってしまう。投稿や写真などが残って閲覧し続けることができ、友人や家族が故人を偲ぶ場としても利用できるそうで。



この記事では、さらに。
死後の家族の不安をなくすために、パソコンやスマホのパスワードなどもエンディングノートなどに書き残しておくのがいいと結んでいます。さもないと、専門業者に頼んで解析されたり、PWを入力されまくったりする恐れがあるから。

個人的に思うのは、家族に知られたくないような記録は残さない方がいいですよね。
そうなったら、自分で削除するか、もしくは伝え残さないか。でも、人間いつ死ぬかなんてわかりませんよね。

それと、SNS全般というか、かつての個人サイトにも言えることですが。
運営が個人でも、そこに関わった人が少なからず居ますよね。頂いたコメントや寄稿の絵や文章などがそうですし。それをあっさり個人の一存で消していいのかという迷いはありますね。個人が何気なく書いた記事や、日記めいた写真であっても、誰かにとっては貴重な情報になることもありえますし。ツイッターでは、プロの人が秘蔵の昔の絵や制作の逸話なんかをつぶやいている場合もあるし、業界内の事情が見えることもありますね。情報過多すぎて、脳がパンクすることもありますが。

もし、将来的に自分のSNSを残す意思があるならば、なるべく個人のプライバシーに触れる部分は抑えて、客観的に読み返せるようなものにしておいたほうがいいのかもしれません。しかし、扇情的にあいまって書いてしまうこともありますから、なかなか難しいものです。

私も四つ目の士業資格挑戦に失敗したあとに、一度ツイッターをやめました。
2009年ぐらいにはじめた覚えがあって、2016年あたりに削除したのですが。ストレスなのか、意味のないつぶやきが多くて嫌になったためです。

その後。
ブックマーク代わりしたツイートとか、貴重なやりとりだとかをあっさり棄損してしまったことに気付いて、ちょっと後悔しています。あと、ブログの更新日時や当時の関連ニュースが残りやすい。情報取得と集約化では、ツイッターほど便利なものはないですね。数年前に重宝していた、ヤフーのブックマークサービスがなくなってしまったので。検索ノイズをいかにかわすかが課題かもしれません。

ただし、ツイッターは原則、交流するためのツールなので、サービス精神旺盛な人向けといえますね。他人の情報を回していって、楽しく発言できる人向きです。きのうのNHKドラマ「フェイクニュース」みたいに、悪意のある偽情報拡散の神輿担ぎをする危険性があるのですが…。

SNS終活はもちろん死後の話ですが、現実、ブログサービス自体が終了ということもありえますね。
gooはNTTが母体だから大丈夫とは思いますが。ツイッターが流行る前には隆盛だったミクシィもいつのまにか、影もかたちもありません。ブログはどうなるんでしょうね。無料だからサービス縮小はあるでしょうが。二回、移転してこれは安心と思っていたメールサービスもつい最近なくなってしまったので…。



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