2020年09月11日

コロナ感染者の数が違う日本とフランス

9月6日、息子の誕生日に彼が帰ってきた時、
いつもは、つまりコロナの感染が広がり外出制限が出されていた間も、
帰ってくれば何も変わりなく抱き合ってキスをする挨拶をしていたのに、
この日はそれを父親にも私にもしませんでした。
不思議に思ってなぜかと聞くと、レンヌでコロナが随分出ていて危ないからだと言われました。
びっくり。
だってその前だってそういう状況に変わりなかったのではない?
そう聞いたら「今はレンヌの街中、外でもマスクをしなければならないのだ」と言われました。
確かに外出制限がほぼ解かれてからは、お店やレストランに入るときはマスク着用でしたが、
どうも先週ぐらいからレンヌ中どこでもマスク着用が義務付けられたようです。
これに違反すると罰金135ユーロ。
なんだかなぁでしたが、私たちは65歳以上ですから彼が気にしてくれることに
感謝しなければならないのかもしれません。

ところで9月5日の日経新聞での記事に、フランス政府の発表という記事がありました。
前日4日の数字で、過去24時間の感染者数が8175人。
この数字は3月末の過去最悪7578人を超えてしまったというもの。
ただし死亡者数は18人で、最悪だった4月上旬の病院で1日600人以上が亡くなった日に
比べれば非常に少ない、といったようなことでした。
ヨーロッパではスペイン、ドイツ、イギリス、イタリアなどでも感染者が増えています。
「夏休み中の人の移動で感染が広がった可能性」があると言われています。
が、検査を受ける人の数が最初の頃と比べても格段に増えているのも確かです。
だから今まで見過ごされてきた無発症の陽性者がかなりいるのではないでしょうか。

一方で、今日オリヴィエが言っていましたが、ヴァンヌの病院には
コロナで入院している人がゼロなのだと。
陽性の人がどのくらいいるかなど詳しい数はわかりませんが、当然死者もゼロでしょう。
そのまた奥の我が家のある場所では、当然スーパーやお店に入るときのマスクは義務ですが、
街中でのマスク着用義務はありません。
それでも今はほとんどの人がマスクをして外を歩いています。
マルシェでもこの光景は変わりません。

このフランスの陽性者の数から比べると、日本の数字はいつも何百人といった、
一桁違う数字です。
それでもとても神経質になっているようなところもあるようで、これもまた驚かされます。
検査数が追い付かないとか言われるようですが、フランスのように
検査が無料だからといって4時間も5時間も外に並んで受けているのもどこか変?
9月から学校も始まりましたが、場所によってはすぐに閉鎖になったところもあるようです。
一体これまでのコロナ前の生活にいつになったら戻れるのか・・・
そして、コロナ以前とまったく同じ生活に戻るべきなのかどうか、それがわかりません。
これを機に何かを変えるべきな気もするのですが、まだ答えはわかりません。
ただ自由に思い立ったらどこへでも行かれる世界だけは失いたくないものです。

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100年ぐらい前までは疫病が流行ると必ず宗教に頼ったりしたものですが、
現代は覚めているというか、コロナを収めるために神社仏閣、教会、モスクや
その他の宗教施設で祈りが捧げられたという話はついぞ聞かない気がします。聞いてます?
そういえば日本では「アマビエ」さんという妖怪が注目されていましたね。


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この記事へのコメント

1. Posted by 旅人   2020年09月11日 15:51
八千代様。

マスク着用がお願いレベルのPaimpont では、観光客の多くがマスクを手にぶら下げているか首にひっかけているだけでした。Broceliande の森ではマスクを着用していたのは私達だけでしたけれど、観光スポットは凄く混んでいました。la gacillyは全ての場所においてマスク着用が義務付けられていました。

先日、お葬式に行ってきたのですけれど、斎場の外では結構多くの人がチークキスをしていて、建物の中では、椅子に並んで座らされてソーシャルディスタンスは無視でした。お友達を招待した時椅子を距離を置いて並べたのですけれど、食事中に椅子ごと移動して集まって騒ぎ出す始末。ドアを開けた途端チークキスをしてくる友人も。

怖いな~と思っていたら、お隣のお隣が一家全員感染。ご近所で一番用心深いご家族なのでビックリ。ロックダウン中にホームパーティをやったり、マスクもソーシャルディスタンスも関係無しの両隣が未だに無事なのに・・・・です。

友人の間でもコロナに対する温度差があり過ぎて、人間関係が難しくなりました(外部との接触を全て断った人から一切注意しない人まで)。この状況の中でも再びホームパーティのお誘いが来ていますし、皆平気で数十人の親族の集りやBBQに参加しています。私はウイルスより、フランス人の行動の方が怖いです。


2. Posted by 旅人   2020年09月11日 16:17
>>1
因みに、Broceliande の森で私達がマスクをしていたのは、旅行中森のような場所でも他の方から声をかけられることが結構有り、ほどんどが1m以内の距離だったためです。
3. Posted by 八千代   2020年09月11日 18:21
>>2実は私たちはほとんど気にしていません。ただ相手によって気にしている人に対してはそれを尊重し、チークキスも大丈夫という人とはします。マルシェなどはお年寄り、自分もですが、多いし、大抵の人がしているので合わせますが、車に戻ったらすぐ外してしまいます。夫はいつもマスクには文句たらたら。でもお店に入る時は仕方なくしています。あまり神経質にならないほうが良いのではないかと思っています。
4. Posted by 旅人   2020年09月11日 18:47
八千代様。

私達は、マスク、ソーシャルディスタンスを守りながら、それでも旅行に出かけたりお友達を招待したりしているので、外部との接触皆無派と心配皆無派のちょうど真ん中に位置しているのではと思います。ただ、主人が昨年肺炎で重症になったので、その分注意しながらの生活です。

同じグループ内(10名)で温度差があって以前のような集りが出来なくなりましたが、キャンピングカー仲間は同じ考えの人が多いので交流の機会が多くなりました。

普通の生活に戻った時、交流関係はどうなっているのかしらと思いますが、普通の生活が戻る日が来るのでしょうかね?
5. Posted by 柚子   2020年09月22日 20:53
神社仏閣、教会、モスクのいずれにおいても終息の祈願はずっと行われていますね。デジタル版の新聞で何度も目にしました。
6. Posted by 八千代   2020年09月22日 22:38
そうでしたか。教皇が神父さんたちに感染のリスクがあっても外へ出て人を助けなさい、とおっしゃったことは知っていましたが、その他の宗教的なことについてのニュースにはまったく気がつきませんでした。お知らせ、ありがとうございます。そうですか、当然すべき行為だと思うので、なされていると知り少しほっとしました。

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