堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

前回は
小物を使った音楽プログラムをご紹介しました。

その後に
老健(介護老人保健施設)で働いている方から

人手不足が深刻な状態です。
とても落ち着いて
1時間音楽レクをやれる状況ではありません。

と相談メールが来ました。

実はこのような状況は
多くの高齢者施設で起こっているのではないかと思います。

さらに
感染症も加わり現場はいっそう大変
なのではないかと心配しています。

そこで
短い時間で行う音楽レクを
効果的にするためには何が大切か
」をお話しします。


堀田先生

いつも役立つメールを
ありがとうございます。

受講生のAです。

私は老健(介護老人保健施設)で
働いているのですが
人手不足が深刻な状態です。

とても落ち着いて
1時間音楽レクをやれる状況ではありません。

なので実際には
その時に集まれる利用者さんと
15分くらいで1曲か2曲歌うだけ
ということしかできない
のです。

せっかく講座で学んだことを
現場で活かしきれてない悔しい思いや
これでもいいのだろうかという
迷いがあってメールしました。

こんな短い時間の音楽レクでも
効果的にするためのアドバイス
がありましたら
お願いできますでしょうか。

Aより


ということですので
以下のようにお返事しました。


Aさま

こんにちは。
堀田です。

いつも「音楽療法メールセミナー」を
ご購読ありがとうございます。

またお元気そうで
安心しました。

さて
ご質問の件について早速お返事します。

「短い時間で行う音楽レクを
効果的にするためには何が大切か」
ということですね。

それは
「目的を1つに絞ること」
です。

例えば
利用者さんが日中傾眠している場合は
覚醒を促す
ことが目的になりますよね。

なので
覚醒を促すために
足踏みや肩叩きなど動作を伴う歌を選び
歌いながら運動するというプログラム
にします。

その際には
ピアノやギターの伴奏がなくても
問題ありません。

体を動かすことが目的ですので
音程やリズムを合わせることも
気にしないでください。

ということで
目的を1つに絞って行うことで
短い時間でも効果を出すことができると思います。

ぜひ試してみてください。

そして
お仕事大変かと思いますので
どうぞご自愛ください。

堀田


というお返事をしました。

もう一度まとめると
短い時間で行う音楽レクを効果的にするためには、

「目的を1つに絞ること」

ぜひお試しください。

それでは今日はこの辺で。

音楽療法セラピスト®  堀田圭江子