ゆる農記『3』 拝啓、梅原真様 2019年3月号 | 迷子の大人たち 3

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~ニワトリノニワ 非公認ブログ~ 
テキトー経営者のエー加減農業日記(昔は) 最近 っぽくなくなってきた。意外とマヂメ?更生した?

ご無沙汰しております。

久々にブログ更新します。

 

そういや先週、母と父の姉がニワトリノニワを訪ねてくれました。母は開園一年目の2011年に5月に妹と共にはるばる千葉から軽トラを運んでくれて以来8年ぶり。すっかり変化したニワトリノニワを見て感心しておりました。

 

ま、当時はまだ農場も開園直後の開拓中であり、また契約先の農家に裏切られて販路を失うという絶望の真っただ中で笑顔もぎこちなく母としてはかなり心配だったことでしょう。ともかく、父の代わりとして叔母を含め少しは親孝行らしいことができて一安心です。

 

さ、ではいつものヤツどーぞ。

 

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梅原デザイン事務所  梅原 真  様 

 

いつも有り難うございます。

 

先日、「戦後最長の景気に陰り」というニュースが流れ、私もそれなりに驚いた訳ではあります。何故なら先月のニュースでGDPが1.4%増加したなんて報道があったばかり。最近のニュースは景気状況が回復にあると言ったり、既に後退局面にあるとか言ったりよく分からなくなってしまいます。

 

そもそも官僚による統計調査に不正があるとすれば一体何を信じれば良いのでしょうか。中国の統計的な数字は信用できないと前々から言われていたことですがも日本も同様なんですね。その中国も現在アメリカとの貿易戦争の中で嘘をつくまでもなく景気が減退しているのは明白です。

 

残念ながら既にGDP世界2位となった中国とずっと1位のアメリカが世界の景気動向の要であることは疑いもなく、大国による貿易戦争の応酬の中、日本の景気が劇的に後退局面を迎えていることは確かなことでしょう。

 

さて、何故政府は景気を良く見せようとしたりするのでしょうか。それは安倍政権がさも順調であるように見せたいという安倍内閣のエゴイズムです。人類は様々なエゴイズムを持っています。最も小さなエゴイズムが自分を守ろうという生命体のエゴイズム。次に家族や血の繋がりによるエゴイズム。更に住む地域、国であったり民族・宗教のエゴイズム。もっと大きくは人類という種のエゴイズムです。

 

先日「インターステラ」という映画を見ました。これは星と星の間、の意。疲弊した地球から人類滅亡を防ぐため他の銀河の惑星に移住を試みるというテーマのSF。平行宇宙論とか最新の宇宙物理学の理論を映像化するなど中々興味深い映画ではありましたが、この中でも自分というエゴイズムと人類エゴイズムの葛藤が描かれていたりする訳です。

 

いずれにせよ私は何故そんなに人類だけを?と疑問に思わざるを得ませんでした。最終的に描かれていたハッピーエンドな未来像は太陽系の中にスペースコロニーを幾つも作りその人工的な居住空間の中に人類と食糧となる作物、そして人類が癒される緑の景色を作る樹木が栽培されている・・・これが人類の想像が及ぶ幸せな未来なんだろうか、ととても残念に思いました。

 

先月のこと。アメリカや中国、そして北朝鮮がどうのこうのと騒いでいる中でひそかに私にとって衝撃的なニュースが流れていました。それは世界の昆虫種の40%が減少、数十年で絶滅の可能性がある、というものです。

 

いわゆる動物と言われる生物の中で最も個体数が多いのが恐らく昆虫です。その種類と数の多さから絶滅による生態系へのインパクトは多大であると考えられています。しかし。重さで考える生物量で圧倒的に多いのは植物です。その植物は1990年からの25年間で3%も減少。これは南アフリカ共和国の面積に匹敵します。

 

生物量でみると、最多の植物で地球全体の80-90%。その次は細菌・菌類など微生物で15%程度。人類はたったの0.01%に過ぎません。これら人類以外の膨大な生物種が互いに複雑に影響しあって生きているのがこの地球という生態系です。

 

その人類だけを抽出して他の惑星やスペースコロニーに移住しようと考える人類の浅はかさ。更に景気がどうのこうの、安倍内閣を良く見せようとかいう狭いエゴイズム。

 

人類がマクロに、「地球というエゴイズム」を獲得するまで地球は持ちこたえてくれるでしょうか・・・

 

 

 



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