ゆる農記『3』 拝啓、梅原真様 2019年8月号 | 迷子の大人たち 3

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~ニワトリノニワ 非公認ブログ~ 
テキトー経営者のエー加減農業日記(昔は) 最近 っぽくなくなってきた。意外とマヂメ?更生した?

おっかない台風が南方にドカーンと居座っております。

 

今回の台風10号、先週からヨーロッパの進路予想を見て来ましたが四国縦断か豊後水道を北上する高知県にとって最悪のルートが予想され続けています。

 

以前こちらにも書きましたが台風は反時計回りに風が巻き込んでいるので台風の南と東側の風が偏西風の影響を受けて強まるのです。

 

ま、秋台風と違ってまだ偏西風が弱く影響が余りないようなのでそこまで強い風は吹かないかと。いや、吹かなければいいな、と。でも反面台風の動きが鈍いので長時間の影響が懸念されるんですが。

 

こういう時は神に祈りましょう。

 

「もう悪いことは致しませんからどうか寛容な裁きを。」

 

もう、 って・・・

 

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梅原デザイン事務所  梅原 真  様 

 

いつも有り難うございます。

うちの農場には結婚3年以内のいわゆる新婚さんスタッフが二人おります。彼らを見ていてついウッカリぼそっと、そういう態度じゃじき離婚する羽目になっちゃうぞ、なんてこっそり呟くことがあるのですがそれを傍らで聞いてたスタッフにそんなこと言うもんじゃないとたしなめられたりします。

 

一度自ら失敗した人間として、またこれまで数々の離婚カップルや離婚しそうなカップルを見て来た私なりに結婚の継続に必要な覚悟だと思うものがあります。それは相手を理解しようという覚悟です。

 

たとえ結婚するような気の合う相手だとしても人間は別々の環境で育ってきた全く異なる文化の他人です。生活における信条が異なるのでいたずらに自分の育った家庭が普通だと信じ込み相手を否定し変えようとしないこと。そしてひたすら理解しようとし、受け入れ不可の場合は妥協案を考えること。

 

この覚悟がなければいずれ離婚か、しないまでも心の別居状態に移行することでしょう。我々以降の世代は離婚に対する抵抗が少ないのです。

 

一方、傍らで聞いていて私をたしなめ不謹慎なことを言うべきじゃない、というのはごく普通の理想主義でしょうか。離婚という言葉は禁句でありいたずらに使うべきものじゃないと思っている。でも実際には3組に1組が離婚している現実があります。

 

結婚を綺麗なモノ、離婚をキタないモノとゴミ箱へ捨てるのではなく、離婚はいつも自分の隣に座しているものとして、謙虚に相手への理解が足りて居ないのじゃないかと自省する覚悟を持っていたいものです。

 

ただ、この覚悟は自分だけが持っていても結婚が継続できる訳ではなく、相手にも同じ覚悟が必要なので難しい問題です。この点から私はそろそろ再婚なんてものを諦めることにしました。人に何かを強いるのは止めようと。

 

しかし、このことは結婚にだけ当てはまるのではないと思います。私の場合、曲がりなりにも経営者であるので従業員に対して同じ覚悟を持って接するようにしているつもりです。相手を変えようとするのは傲慢。人は自らが自分を変えようとして変わるのです。もし誰かに変えられて私は生まれ変わった、なんて言うのはカルト教団の信者みたいで気持ちが悪い人間です。

 

だから私は去る者は追わず、を通しており人が去る度に私はこの人への理解が足りていなかったのじゃなかろうか、と独りポツリと考えたりしています。結婚も会社も紙切れ一つで成立するものじゃなく、常に進行形で創っていくものなんでしょう。偉そうなことは一つも言えません。

 

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