ゆる農記『3』 拝啓、梅原真様 2019年12月号 | 迷子の大人たち 3

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~ニワトリノニワ 非公認ブログ~ 
テキトー経営者のエー加減農業日記(昔は) 最近 っぽくなくなってきた。意外とマヂメ?更生した?

例によってコンビニの話題で恐縮だが。

 

セブンやローソンの一部店舗で元日休業の実験を試みるらしい。年末も休ませてやれよ、とも思うが365日24時間営業がフランチャイズ契約に盛り込まれているコンビニ業界においてはやっとオーナーを人間として見る画期的な試みと言えるだろう。オーナーさんは人間であってシステムではないのだ。

 

さて、師走。

 

落語で聞いた気がするんだが、江戸時代師走にツケの回収に来た商人から逃げ回る小噺があったような。江戸の商いは掛売り、即ちツケが基本で師走になるとツケの回収に商人は走り回ったという。というのも年を越えるとツケがチャラになるという習慣だったらしい。

 

265年間も続いた江戸時代らしいなんとも穏やかなシステムではないか。

 

 

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梅原デザイン事務所  梅原 真  様 

 

いつも有り難うございます。

 

今年は暖かいなぁ、と思って過去の鶏舎の温度データを調べてみたら昨年の今頃はもっと暖かかった時期があったんですね。まぁ、人間の記憶なんて案外短期的で当てにはならんもんです。

 

さて、正確な記憶と言えば映像をデジタルなデータとして記録できるコンピュータに人間の記憶は全く及ばないと言えそうです。また今や家庭用のパソコンですら20年前のサーバークラスを超える大容量のハードディスクを搭載する時代。

 

質のみならず量でも人間の記憶は遥かに及ばないと言えるのかも知れません。ならばその大容量かつ正確なデータを元に考えるAIは人類の思考を凌ぐ存在となるのでしょうか?これがいわゆるシンギュラリティ(技術的特異点)の問題で、人類を凌駕するのが2045年であるとAI研究の世界的権威レイ・カーツワイル氏が予想しているものです。

 

ですが、人類の記憶は本当にそんな曖昧なものでしょうか?よく聞くように、生命の危機を感じるような事故に会った人がそれまでの人生がまるで走馬灯のように鮮明に思い出された、と報告されていたりします。また潜在意識の中には経験した全てが記憶されているとも言われます。それが真実であるならば人類の記憶は一体どうなっているんでしょうか?

 

もっと言えば人類の思考(計算)能力は現在のコンピュータよりは遥に優れています。いわゆる直観と言われるものの存在や、微細な原子レベルから広大な宇宙や過去や未来をも考えられるという事実からです。いわば重力・空間・時間に縛られずかつ瞬間的な思考が可能であると言えます。人類の思考能力は一体どうなっているのでしょうか?

 

こういった疑問から、理論物理学者のペンローズ氏は量子脳理論を考えるに至ります。この理論によると人間の意識や記憶は細胞内の微細器官であるマイクロチューブル(微小管)に存在するとのことです。この微小管というのはチューブ状の小さなたんぱく質の集まりで主に細胞骨格としての役割があると知られております。

 

この微小管は原核生物にも同様な器官が存在することから、もしペンローズの理論が正しければ大腸菌など細菌類にも意識が存在することが推測されます。

 

それはともかくとして量子脳理論から思い浮かべるのが量子コンピュータです。量子脳理論は人類の意識の振る舞いが量子力学的な性質を持つことから考えられた経緯があるのですが、先述のような人類の圧倒的な記憶能力や思考能力を考えると量子コンピュータ的な能力を持っているのではないか、と私は考えています。

 

折しも10月にグーグルが量子コンピュータの開発に成功し、従来のスーパーコンピューター(スパコン)で約1万年かかる計算を3分20秒で解いたとの発表があったばかりです。2年後にはスパコンの9000兆倍の計算能力に達するとの予測もあり、実現すれば量子コンピュータ搭載ロボットが人間の労働のほとんど全てを奪うというシンギュラリティの到来は予想よりもっと早いかも知れません。

 

もしAIが人類と同等かそれ以上の能力を持ったとして、その時こそ人類は本当の幸せとはなんぞや、何のために生きているのか?と深く考えるのかも知れまんせんね。

 

 

ハイ、今月のチョー面倒くさい通信でした。

 

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